認知症
改善資料
2026.06.23

介護施設の費用相場一覧と限界まで安く抑える裏ワザ|認知症改善を見据えた後悔しない施設選びの決定版

「親が認知症かもしれない」

「自宅での介護が限界を迎えている」

そう感じて介護施設の入所を検討し始めたとき、最も大きな壁として立図かるのが「費用」の問題です。

介護施設には非常に多くの種類があり、公的なものから民間のものまで料金体系は複雑に入り組んでいます。

「一体、毎月いくら払えばいいのか」
「親の年金だけで足りるのだろうか」
「この先、認知症が進行したらどれだけ費用が跳ね上がるのか」
という不安を抱えるのは、あなただけではありません。

この記事では、特養や有料老人ホームなど主要な介護施設の費用相場や内訳を網羅的に解説するだけでなく、介護現場で20年以上培った一次情報をもとにした公的制度による負担軽減策、そして認知症の進行を根本から食い止め、改善させることで将来的な介護費用を劇的に削減する「コナーズ流」の画期的なアプローチまでを徹底的に伝授します。

ご家族の経済的・精神的な不安を解消し、未来への明るい道標となれば幸いです。

1. 介護施設の種類と費用相場一覧【早見表】

介護施設にかかる費用は、選ぶ施設が「公的」か「民間」か、また部屋のタイプが「個室」か「多床室(相部屋)」かによって数万円から数十万円までの開きがあります。

まずは、どの施設にいくらかかるのか、全体の費用相場と特徴を一覧表で把握しましょう。ご家族の現在の要介護度や経済状況と照らし合わせながら、選択肢を絞り込む基準にしてください。

【一目でわかる】介護施設別の費用・対象者・特徴まとめ

施設種別運営主体入居一時金(初期費用)月額費用相場対象となる要介護度特徴と認知症ケアの視点
特別養護老人ホーム(特養)公的なし5万〜15万円原則、要介護3以上安価で終身利用可能。ただし満床が多く、周辺症状が強いと待機順が後回しになるリスクあり。
介護老人保健施設(老健)公的なし8万〜20万円要介護1以上在宅復帰目的のリハビリ施設(原則3〜6ヶ月)。認知症の根本改善プログラムは少ない。
介護医療院公的なし10万〜20万円要介護1以上医療ケアが手厚い。病院に近いため、認知症の活動性維持や脳トレは停滞しがち。
介護付き有料老人ホーム民間なし〜数千万円15万〜35万円要支援1〜要介護524時間手厚い介護。環境変化による認知症の不穏対応で、転居を打診される場合も。
住宅型有料老人ホーム民間なし〜数百万円15万〜30万円自立〜要介護5介護サービスは外部契約。認知症進行でサービスを増やすと、限度額超えで全額自己負担に。
グループホーム民間なし〜数十万円15万〜30万円要支援2〜要介護5(※認知症要診断)5〜9人の少人数共同生活。専門ケアで落ち着きやすいが、医療的ケアが必要になると退去リスク。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)民間敷金のみ(数万〜数十万)10万〜30万円主に自立〜軽度要介護自由度の高いバリアフリー賃貸。重度の認知症や徘徊が始まると、継続入居が困難なケース多。

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特養への入居を検討される方の多くが、毎日の「着替え」や「身支度」のトラブルに限界を感じています。
しかし、それは認知症の進行ではなく、脳の『遂行機能』の低下に対するアプローチ方法が間違っているだけかもしれません。

自宅での介護負担を劇的に減らし、もう一度自立へと導くためのプロの声かけと環境設定のコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。

👉 「服の裏表がわからない」は認知症の進行じゃない!着替えを自立に導く『遂行機能』への正しい声かけ

2. 公的施設(特養・老健・介護医療院)の費用と現場のリアル

公的施設(特養・老健・介護医療院)の費用と現場のリアル

公的施設は、地方自治体や社会福祉法人などが運営しているため、初期費用がかからず月額費用も低価格なのが最大のメリットです。
しかし、安いからこそ「争奪戦」であり、認知症の症状によっては一筋縄ではいかない現実があります。20年の介護現場経験から、そのリアルをお伝えします。

特別養護老人ホーム(特養)の費用と現状

特別養護老人ホーム(特養)は、経済的負担を最も抑えられる終身型の公的施設です。
月額5万〜15万円程度で利用できますが、現在は原則「要介護3以上」でなければ申し込めません。

ケアマネジャーの視点からリアルな現状をお伝えすると、特養は常に数百人規模の「入居待ち」が発生しています。
さらに、認知症による強い周辺症状(激しい徘徊、大声、異食、他害行為など)がある場合、施設側のマンパワー不足を理由に、書類選考や面談の段階で実質的に入居順位を下げられたり、受け入れを断られたりするシビアなケースが後を絶ちません。

介護老人保健施設(老健)の費用と役割

介護老人保健施設(老健)は、病院退院後などに自宅へ戻るためのリハビリを行う「中間施設」です。月額費用は8万〜20万円程度です。

注意すべきは、老健は「終の棲家(ついのすみか)」ではなく、原則3ヶ月〜6ヶ月での退所を前提としている点です。

理学療法士などによるリハビリは手厚いですが、認知症が進行している方の場合、指示通りのリハビリ訓練が難しく、劇的な身体機能回復が見込めないまま「期間満了」として次の施設(有料老人ホームなど)への転居を迫られるケースが多発します。

「とりあえず老健に入ればずっと安心」という誤解は、その後の施設探しでパニックを招く原因になります。

介護医療院の費用と医療ケア

介護医療院は、痰の吸引、経管栄養(胃瘻)、インスリン注射など、24時間の医療処置と介護が同時に必要な高齢者のための公的施設です。
月額費用は10万〜20万円程度です。

医師や看護師が常駐しているため、身体的な疾患を抱える重度認知症の方には非常に心強い場所です。

しかし、その環境は「生活の場」というよりも「病院の療養病棟」に極めて近く、ベッド上での生活が中心になりがちです。
そのため、ご本人の認知機能を刺激する機会や活動性が極端に低下し、認知症の症状そのものが急速に進行してしまうという、費用面だけでは測れないデメリットが存在します。

3. 民間施設(有料老人ホーム・グループホーム・サ高住)の費用と見落としがちな罠

民間施設(有料老人ホーム・グループホーム・サ高住)の費用と見落としがちな罠

民間施設は、待機期間がほとんどなく、ホテルのような充実した設備や手厚いサービスが魅力です。
しかし、契約内容や介護保険の仕組みを正しく理解していないと、途中で支払いが破綻する大きな罠が隠されています。

介護付き有料老人ホームの費用と手厚いサービス

24時間体制で施設のスタッフが直接介護を提供するのが「介護付き有料老人ホーム」です。
月額費用は15万〜35万円程度、都市部や高級施設では50万円を超えることもあります。

介護保険の自己負担分が「定額」であるため、どれだけ介護の手間がかかっても月々の支払いが大きくブレない安心感があります。

しかし、民間企業が運営しているため、認知症による夜間不穏や他の入居者様へのトラブルが度重なると、「当施設での対応の限界」を理由に、精神科病院への入院や、実質的な退去・転居を打診されるリスクが公的施設よりも高いことは覚悟しておく必要があります。

住宅型有料老人ホームの費用と外部サービスの仕組み

住宅型有料老人ホームは、食事や生活支援を受けつつ、介護サービスが必要な場合は「外部の訪問介護やデイサービス」を個別に契約して利用するスタイルです。
月額は15万〜30万円程度が相場です。

一見、自分の必要な分だけサービスを選べて合理的に見えますが、ここに認知症介護最大の罠があります。

認知症が進行し、徘徊や見守り、頻繁な排泄介助が必要になると、外部サービスの利用回数が跳ね上がります。
介護保険の「支給限度額(支給上限)」を使い切ってしまうと、それを超えた分のサービス費用はすべて10割負担(全額自己負担)になります。

場合によっては、月の支払いが数十万になることも少なくありません。

グループホームの費用と認知症専門ケア

認知症の診断を受けた高齢者が、1ユニット5〜9人の少人数で共同生活を送るのが「グループホーム(認知症対応型共同生活介護)」です。月額費用は15万〜30万円程度です。

認知症ケアの専門知識を持ったスタッフが常駐し、アットホームな環境で調理や掃除などの役割分担を持ちながら暮らすため、認知症の方にとって環境のミスマッチが少なく、精神的に最も落ち着きやすい施設と言えます。

ただし、認知症専門である一方で、看護師の配置義務が緩いため、「胃瘻になった」「インスリン注射が毎日必要になった」など、医療的ケアが必要になった途端に対応できなくなり、退居せざるを得なくなるという身体面での限界を持っています。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の費用と自由度

サ高住は、高齢者向けのバリアフリー賃貸住宅です。月額費用は10万〜30万円程度で、基本は「安否確認」と「生活相談」のみが提供されます。

自宅に近い自由な暮らしが魅力ですが、認知症が進行し、自分が今どこにいるかわからなくなる(見当識障害)、夜間の徘徊が始まる、といった症状が出ると、サ高住の緩やかな見守り体制では安全を確保できなくなります。

結果として、入居後わずか数ヶ月で「これ以上の入居継続は難しい」と告げられ、再び施設探しに奔走するリスクが高い施設です。

4. 介護施設の月額費用に含まれる「内訳」のすべて

介護施設の月額費用に含まれる「内訳」のすべて

施設から提示される「月額利用料」の金額だけで資金計画を立てると、実際の請求書を見たときに驚くことになります。

月額費用を構成する項目を正しく分解して理解しましょう。

月額費用の基本的な内訳

  1. 家賃・賃料(施設利用料)
    部屋そのものの費用です。
    公的施設では部屋のタイプ(多床室<従来型個室<ユニット型個室)によって段階的に設定され、民間施設では立地や部屋の広さ、設備の豪華さで大きく変動します。
  2. 管理費・共益費
    共有スペース(食堂やロビー、エレベーターなど)の維持管理費、水道光熱費、事務部門の人件費などが含まれます。
    民間施設ではこの項目が高額になる傾向があります。
  3. 食費
    毎日の朝・昼・夕の食事代です。施設によっては、欠食(デイサービスでの食事や入院など)した際の間引き精算ができるかどうかが異なります。
  4. 介護保険の自己負担分(基本報酬+加算)
    要介護度や所得(1割〜3割負担)に応じて国が定めた単位数から計算されます。
    また、施設が手厚い体制をとっている場合に上乗せされる「各種加算(認知症ケア加算、夜間看護体制加算など)」もここに加わります。
  5. 医療費・おむつ代・日用品費(上乗せ費用)
    【最も見落としがちな費用】です。
    定期的な訪問診療代や薬代、おむつ代、理美容代、個人の嗜好品や日用品代は、月額利用料とは「別建て」で実費請求されます。
    特におむつ使用量が多い場合や、医療処置が多い場合は、これだけで毎月2万〜5万円以上が上乗せされます。

5. 施設費用を「限界まで安く抑える」ための公的減免制度

施設費用を「限界まで安く抑える」ための公的減免制度

国や自治体は、介護費用が負担しきれなくなった方のために、いくつかの強力な救済(減免)制度を用意しています。
これらは「自分で申請しないと1円も安くならない(申請主義)」ため、必ず確認してケアマネジャーや役所の窓口に相談してください。

① 特定入所者介護サービス費(補足給付)

  • 対象施設
    特養、老健、介護医療院などの公的施設(※有料老人ホームやサ高住などは対象外)
  • 概要
    低所得(住民税非課税世帯など)で、かつ一定の資産(預貯金等)が基準以下の方を対象に、公的施設での「食費」と「居住費(部屋代)」の負担を劇的に引き下げる制度です。
  • 効果
    この認定(負担限度額認定)を受けると、通常は月額13万〜15万円ほどかかる特養の費用が、所得段階に応じて月額5万〜7万円程度まで下がるケースがあります。公的施設を検討する際は、何よりも先にこの制度の該当有無を確認すべきです。

② 高額介護サービス費

  • 対象施設
    すべての介護施設・在宅サービス(介護保険の自己負担分が対象)
  • 概要
    1ヶ月に支払った「介護保険サービスの自己負担額(1〜3割分)」の合計が、所得区分ごとに定められた上限額を超えた場合、その超えた分が後から払い戻される制度です。
  • 効果
    一般的な所得(現役並み所得を除く)の世帯であれば、月の上限額は44,400円となります。
    住宅型有料老人ホームなどで介護サービスを上限まで使い切っても、保険自己負担分についてはこの金額でストップがかかるため、天井知らずに負担が増えるのを防げます。

③ 高額医療・高額介護合算療養費制度

  • 対象
    同一世帯内で「介護保険」と「医療保険」の両方の自己負担が発生している世帯
  • 概要
    毎年8月1日から翌年7月31日までの1年間に支払った、「医療費」と「介護費用」の自己負担額の合算が、世帯の所得に応じた年間上限額を超えた場合に、その超えた額が支給される制度です。
  • 効果
    医療機関への通院・入院が多く、かつ施設介護費用もかかっている重度認知症の世帯にとって、年単位での大きな経済的救済となります。

④ 世帯分離(住民票を分ける裏ワザ)

  • 概要
    夫婦、または同居している親と子供の「住民票(世帯)」をあえて別々にする手続きです。
  • 効果
    多くの公的減免制度は「世帯全員が住民票非課税であること」が条件となっています。
    子供に一定の収入があっても、親の世帯を単独(世帯分離)にすることで、親の世帯が「住民票非課税世帯」となり、上記で紹介した『特定入所者介護サービス費』などの減免対象に滑り込ませることができる場合があります。
    ※法律や制度の趣旨に反しない範囲での適切な手続きが必要なため、必ずケアマネジャーや専門家に相談の上、実施してください。

6. 【コナーズ流】最大の費用削減は「認知症の根本改善」である

最大の費用削減は「認知症の根本改善」である

ここまで施設費用や減免制度について解説してきましたが、介護現場で20年以上、数多くの認知症の方とそのご家族と向き合ってきた私たち「リコケアコナーズ」が、最も強くお伝えしたい真実があります。

それは、「どんな減免制度を使うよりも、親の認知症の進行を食い止め、機能を改善させることが、最大の介護費用削減になる」ということです。

介護度が1つ進むだけでコストが跳ね上がる

介護施設では、要介護度が「要介護1」から「要介護3」、「要介護5」へと重くなるにつれて、月額の基本料金(介護保険自己負担分)が上がります。
また、民間施設であれば、夜間の見守りや個別の排泄介助などの「上乗せサービス費」や「介護消耗品(おむつ・パッド代)」の実費負担が目に見えて増えていきます。

仮に要介護2から要介護4に進行した場合、年間で数十万〜数百万円もの支出増になることは珍しくありません。

逆に言えば、認知症の進行を緩やかにし、低下した脳の機能を呼び覚ますことができれば、将来支払うはずだった膨大な介護費用を丸ごと手元に残すことができるのです。

一般論の「現状維持(諦め)」ではなく、「コナーズ流」の認知症改善アプローチへ

現在の一般的な介護現場や医療機関では、「認知症は進行を遅らせることしかできない」「脳細胞は一度壊れたら戻らない」という前提に立ち、回想法やパズルなどの、いわゆる「その場しのぎのレクリエーション」による現状維持(実質的な諦め)に留まっているのが悲しい現実です。

しかし、私たちリコケアコナーズが実践するアプローチは一線を画します。認知症を「脳の病気」として単一的に捉えるのではなく、以下の3つの多角的な視点から、低下した脳の機能を根本から再活性化させるメソッドを考案・提供しています。

  • 「脳の血流と脱水の根本解決」
    認知症の周辺症状や認知機能低下の大きな原因の一つに、慢性的な「水分不足(脱水)」があります。
    細胞レベルでの水分代謝を劇的に変えることで、不穏や幻覚、徘徊といった周辺症状が嘘のように落ち着き、要介護度そのものの引き下げ(維持)に成功した事例が数多くあります。
  • 「低下した認知機能にピンポイントで効かせる脳トレ」
    一言に認知症と言っても、脳の「どの部分(前頭葉、側頭葉、頭頂葉など)」がダメージを受けているかによって、低下している機能(記憶力、見当識、実行機能、注意分割機能など)は全く異なります。
    全員に同じパズルや塗り絵をさせる一般的な方法ではなく、「その人の弱点となっている認知機能」を見極め、そこへ集中的に適切な負荷をかけるオーダーメイドの脳トレを行うことで、脳の神経ネットワークは再びつながり、機能を取り戻し始めます。
  • 「本人の尊厳と役割を奪わない環境設定」
    施設に入所して「すべてをスタッフにやってもらう」環境は、脳の老化を最速で進めます。
    「リコケアコナーズ」では、ご本人が主体性を持って動ける独自の環境・声かけの手法を用いて、脳へ常にポジティブな刺激を送り続けます。

費用が安い施設を探して妥協する前に、まず「親の脳の力を取り戻し、介護の必要性そのものを減らす」という、攻めの選択肢に目を向けてみませんか?


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「良かれと思って用意した計算ドリルや子供向けの塗り絵が、実は親の脳を萎縮させ、症状を悪化させている……」という恐ろしい事実をご存知でしょうか。

大人のプライドを傷つけず、脳のダメージを受けた部位(海馬や前頭葉など)に正しくアプローチする「攻めの脳トレ法」については、以下の記事にすべてまとめてあります。

👉 ただの計算ドリルは逆効果?認知症を改善する「正しい脳トレ」と「やってはいけない脳トレ」

7. 介護施設の費用に関するFAQ(よくある質問)

Q1. 親の年金(月12万円)だけで入れる施設はありますか?

A1. はい、あります。

公的施設である特別養護老人ホーム(特養)であれば、低所得者向けの減免制度(特定入所者介護サービス費)を申請・活用することで、月額の総費用を5万〜8万円程度に抑えることが可能です。
親御様の年金枠の中で十分に収めることができます。
ただし、民間施設(有料老人ホームなど)の場合は、月12万円だけで全費用を賄うのは非常に厳しいため、公的施設の入居を最優先に目指すか、コナーズ流の改善メソッドを用いて在宅介護の期間を延ばし、資金を温存する戦略が必要です。

Q2. 認知症の症状(徘徊や大声)が激しくなると、施設の費用は高くなりますか?

A2. 基本料金は変わりませんが、実質的な上乗せ費用や、最悪の場合は「退去」のリスクがあります。

介護付き有料老人ホームなどの場合、どれだけ手がかかっても介護保険分は定額ですが、不穏を抑えるための医療費(精神科通院や投薬)が追加されたり、個別の見守りが必要になって「個別対応費」のような名目の実費が加算されたりすることがあります。

また、住宅型有料老人ホームでは、見守りサービスのために外部ヘルパーの利用枠を増やす必要があり、費用が跳ね上がる罠があります。
何より、周辺症状が激化すると費用増だけでなく、施設から退去を迫られるリスクが高まるため、早急な症状の根本改善アプローチ(水分ケアや専門脳トレ)が必要です。

Q3. 入居一時金(初期費用)は、もし短期間で退去・死亡した場合、返金されますか?

A3. 原則として、契約で定められた「初期償却期間」内であれば、未経過分が返金されます。

多くの民間施設では、入居一時金に対して数ヶ月〜数年の「償却期間(および、クーリングオフに似た90日以内の短期解約特例)」を設けています。
例えば、入居して3ヶ月で亡くなってしまった、あるいは病院へ長期入院することになり退去した、という場合は、あらかじめ定められた計算式に基づき、残りの期間に応じた家賃相当分がご家族へ返金されます。

ただし、「初期償却」として入居時に一括で20〜30%ほどが返金対象から差し引かれる契約が多いため、契約前に「想定外の早期退去時にいくら戻るか」のシミュレーションを必ず施設側に提示させてください。

Q4. 自宅での介護と施設への入所、経済的にはどちらが本当にお得ですか?

A4. 介護度やご家族の「労働損失」によって異なりますが、認知症が進行しているなら在宅で「根本改善」に投資するのが最も安上がりです。

単に「毎月の手出し費用」だけで比較すれば、家賃がかからない在宅介護の方が一見安く見えます。
しかし、認知症の親を見守るために子供が仕事をセーブしたり、離職(介護離職)したりした場合、失われる生涯年収(労働損失)は数千万円規模になり、結果として大赤字になります。

経済的な最適解は、施設に毎月20万円を払い続けることでも、家族が犠牲になって在宅介護で潰れることでもありません。

自宅、あるいはデイサービス等を賢く利用しながら、親の認知症を改善させるための適切なアプローチに初期投資し、介護度を自立の方向へ引き戻すことです。これが最もお金がかからない方法です。

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【執筆者プロフィール・所持資格】

菅原嘉奈:ケアマネジャー、介護福祉士、認知症リハビリテーション専門士。
認知症リハビリテーションのプロフェッショナル。
脳科学的根拠に基づいた「認知症改善メソッド」を用いて、単なる介護にとどまらない、本人の自立度向上と周辺症状(BPSD)の根本的な改善・回復アプローチを実践し続けている。

菅原浩平:ケアマネジャー、介護福祉士
現場経験20年以上。数々の介護現場でのケアマネジメントを通じ、家族の経済負担軽減と最適な施設マッチングをトータルでサポートする。

筆者:

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