本文へスキップ
無料相談・お問い合わせはこちらから 資料請求
2026.10.17

認知症の原因疾患まとめ|4つの主な種類・背景にある病気と専門職へ相談する目安

認知症の原因疾患まとめ|4つの主な種類・背景にある病気と専門職へ相談する目安

Last Updated on 2026年10月17日 by contact@konnors.net

最終更新日:2026年10月17日

「認知症」とは特定の1つの病名ではなく、さまざまな原因疾患によって記憶や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障が出ている「状態」の総称です。

背景にある原因疾患によって現れやすいサインや日常のケアの工夫が異なるため、まずは主な病気の特徴を知り、日頃の生活の様子を記録して主治医やケアマネジャーなどの専門職へ相談することが、ご本人とご家族の穏やかな暮らしを守る第一歩になります。

【この記事でわかること】

  • 認知症の大部分を占める「4大認知症(アルツハイマー型・血管性・レビー小体型・前頭側頭型)」の特徴と初期サイン
  • 早期の受診や適切な治療・ケアによって、状態に変化が見られる可能性がある背景疾患と「せん妄・薬の影響」の見分け方
  • 原因疾患の特性に合わせて今日から家庭で実践できる「5つの基本ケア」と生活環境の見直しポイント
  • かかりつけ医や地域包括支援センター、ケアマネジャーへ相談する具体的な目安と「観察記録」のまとめ方

【発信者・執筆者情報】

  • 発信者:リコケアコナーズ
  • 執筆・監修:
    菅原浩平(主任ケアマネジャー、介護福祉士)
    菅原嘉奈(ケアマネジャー、介護福祉士、認知症リハビリテーション専門士)

本記事は、ケアマネジャー・介護福祉士としての経験をもとに、家庭でできる生活環境の見直しを解説しています。

医学的な診断・治療・薬の調整については、必ず主治医・薬剤師へご相談ください。

※今の対応で合っているか不安な方や、主治医・ケアマネジャーへ相談する前の状況整理をしたい方は、記事の後半でご案内している『家庭でできる認知症ケアの見直しチェックリスト』もあわせてご活用ください。

https://lin.ee/tkyZBNy

1. そもそも「認知症」とは?病名ではなく「状態」を表す言葉

そもそも「認知症」とは?病名ではなく「状態」を表す言葉

認知症は1つの病気の名前ではなく、脳の細胞が働きにくくなるさまざまな原因疾患によって引き起こされる「状態」を指します。

背景にある原因を知ることで、ご本人がなぜその行動をとるのかが理解しやすくなり、家庭での環境づくりや医療との連携がスムーズになります。

認知機能の低下と日常生活への影響という視点

ご家族から「最近、親の物忘れが増えてきて、もしかして認知症ではないかと心配で…」というご相談をいただくことは非常に多くあります。

ここでまず知っておいていただきたいのは、医学や介護の分野において「認知症」という言葉は、風邪や胃潰瘍のような単独の病名ではなく、「後天的な脳の器質的な変化によって認知機能が持続的に低下し、家庭生活や社会生活に支障をきたしている状態」を指すという点です。

私たちが普段、何気なく料理を作ったり、買い物をしたり、人と約束をして出かけたりできるのは、脳が
「記憶する」
「段取りを立てる(実行機能)」
「時間や場所を把握する(見当識)」
「言葉を理解し伝える」
「周囲の状況を判断する」
といった複雑な働きを同時に行っているからです。

これらの働きを総称して「認知機能」と呼びます。

何らかの病気が原因で脳の神経細胞が傷ついたり、脳の血流が悪くなったりすると、これらの認知機能が少しずつ働きにくくなります。

その結果として、「火の消し忘れが増えた」「同じものを何度も買ってくる」「慣れた道で迷うようになった」といった日常生活上の困りごとが現れてきます。

つまり、「原因となる病気(原因疾患)」が先にあり、その結果として現れている生活上の状態が「認知症」なのです。

なぜ「原因疾患」を知ることが大切なのか?(ケアの方向性と医療連携)

「どの病気が原因であっても、物忘れが出ることには変わりないのではないか」と思われるかもしれません。
しかし、介護現場で多くのご家庭に伴走してきた私たちの経験から申し上げると、背景にある原因疾患の目安をつけておくことには、大きく3つのメリットがあります。

1つ目は、「ご本人の体験している世界を理解しやすくなること」です。

たとえば、記憶の引き出しが開きにくくなっているのか、それとも実際にはないものがリアルに見えて怖がっているのかによって、ご家族の声かけや部屋の環境づくりは大きく変わります。

原因がわからないまま対応しようとすると、ご家族も「どうしてこんなことをするの!」と疲弊してしまいがちですが、「病気の特性でこう見えているのかもしれない」とわかるだけで、気持ちに少しゆとりが生まれます。

2つ目は、「適切な医療とつながり、体調悪化のリスクを減らせること」です。

認知症の原因疾患のなかには、脳の血管の病気が背景にあり再発予防が重要なものや、お薬に対する過敏性(薬が合わないサインが出やすい特徴)を持っているものもあります。
また、早めに治療を行うことで症状が落ち着く場面が増える外科的な病気や内科的な病気が隠れているケースも少なくありません。

3つ目は、「今後の生活の見通しを立てやすくなること」です。

それぞれの原因疾患には、変化の進み方や、得意なこと・苦手になりやすいことの傾向があります。
あらかじめ傾向を知っておくことで、ケアマネジャーや主治医と相談しながら、先回りして手すりを設置したり、デイサービスなどの介護保険サービスを無理のないタイミングで取り入れたりといった準備がしやすくなります。

正常な加齢による「もの忘れ」と認知症による変化の違い

年齢を重ねれば、誰しも「名前がパッと出てこない」「何を買いに来たか一瞬忘れる」といった経験をするものです。
そのため、ご家族としても「年齢相応のもの忘れなのか、それとも専門職に相談すべき変化なのか」の判断に迷われることが多いでしょう。

以下の表は、一般的な加齢によるもの忘れと、認知症の原因疾患が背景にある場合に見られやすい変化の傾向を比較したものです。

もちろん個人差はありますが、日頃の様子を振り返る際のひとつの目安としてご覧ください。

比較項目加齢による一般的な「もの忘れ」認知症の原因疾患が背景にある変化の傾向
体験の記憶体験した一部を忘れる(例:朝ごはんのメニューを忘れる)体験したこと自体を忘れる傾向がある(例:朝ごはんを食べたこと自体を忘れる)
ヒントへの反応ヒントがあれば思い出せることが多い(「目玉焼きだったよ」と言われれば「そうだった」と気づく)ヒントがあっても思い出すことが難しく、話のつじつまを合わせようとすることがある
もの忘れの自覚「最近もの忘れが増えて困る」という自覚がある忘れている自覚が薄れやすく、周囲から指摘されると戸惑いや怒りにつながることがある
見当識(時間・場所)今日が何月何日か一瞬迷っても、カレンダーを見れば把握できる季節や昼夜の感覚、今いる場所や周囲の人との関係性がわかりにくくなることがある
日常生活への支障メモを取るなどの工夫で、自立した日常生活を送れる家事の段取り、金銭管理、服薬管理など、これまでの日課に支障が出始める
変化の進み方年単位で非常にゆっくり変化し、急激な生活上の困りごとは増えにくい数ヶ月〜年単位で少しずつできないことが増えたり、体調によって波が見られたりする

もし右側の欄に当てはまる様子が複数見られる場合でも、決して「もう何もわからなくなってしまう」と悲観する必要はありません。

早めに背景にある原因疾患の傾向を知り、生活環境を整えていくことで、ご本人の残された力を活かしながら穏やかに過ごせる時間を増やしていくことは十分に可能です。

💡 あわせて読みたい(関連記事)

「単なる加齢によるもの忘れ」と「認知症の一歩手前(軽度認知障害・MCI)」の見分け方や、家庭でできる初期の対策については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

👉 自分の親は大丈夫?軽度認知障害(MCI)と認知症の違いをチェック
👉 高齢者の物忘れ対策|単なる加齢と認知症の違いと家庭でのケア

2. 認知症の主な原因疾患「4大認知症」の特徴と初期サイン

認知症の主な原因疾患「4大認知症」の特徴と初期サイン

認知症の原因疾患のうち、全体の約8〜9割を占めているのが「アルツハイマー型」「血管性」「レビー小体型」「前頭側頭型」の4つです。

それぞれの疾患で脳のどの部分が影響を受けやすいかが異なるため、初期に現れるサインや日常生活での困りごとにも明確な違いが見られます。

4大認知症の全体像と特徴比較一覧表

厚生労働省の資料や日本神経学会の『認知症疾患診療ガイドライン』などでも示されている通り、認知症を引き起こす代表的な原因疾患は「4大認知症」と呼ばれています。

まずは全体像を掴んでいただくために、4つの疾患の特徴を一覧表にまとめました。

疾患名おおよその割合背景にある脳の変化初期に気づきやすい主なサイン変化の進み方・特徴
① アルツハイマー型認知症約60〜70%異常なタンパク質(アミロイドβなど)が蓄積し、記憶を司る「海馬」周辺から脳が少しずつ萎縮する・ついさっきの出来事を忘れる
・同じ話を繰り返す
・物の置き場所を忘れ「盗られた」と不安になる
階段ではなく緩やかな坂道を下るように、少しずつ年単位で変化が進む傾向がある
② 血管性認知症約15〜20%脳梗塞や脳出血、脳の細い血管の動脈硬化などにより、脳の細胞に酸素や栄養が届きにくくなる・できることとできないことの差が激しい(まだら状の変化)
・感情の起伏が激しくなる(感情失禁)
・手足のしびれや歩行・嚥下の変化
脳血管の発作や血流状態に伴い、段階的に変化したり、日によって調子の波が見られたりする
③ レビー小体型認知症約10%前後「レビー小体」という特殊なタンパク質が、大脳皮質や脳幹に集まることで神経伝達に影響が出る・実際にはない虫や人などがリアルに見える(幻視)
・寝言や睡眠中の激しい体動
・小刻み歩行や体のこわばり
頭がはっきりしている時とボーッとしている時の差(認知機能の変動)が大きく、薬に過敏な傾向がある
④ 前頭側頭型認知症数%前後思考や理性を司る「前頭葉」や、言葉を司る「側頭葉」が中心となって少しずつ萎縮する・毎日同じ時間に同じ行動を繰り返す
・周囲に遠慮がなくなり怒りっぽくなる
・言葉の意味がわかりにくくなる
初期は記憶力が比較的保たれていることが多く、「性格が変わった」と受け止められやすい

※割合や症状の現れ方には個人差があり、複数の疾患が重なっているケース(混合型)もあります。

ここからは、4つの原因疾患それぞれについて、介護現場でご家族からよく伺うサインや背景にあるメカニズムを詳しく解説していきます。

① アルツハイマー型認知症(最も割合が多い原因疾患)

背景にある脳の変化と主な特徴

アルツハイマー型認知症は、日本の認知症原因疾患のなかで最も多くの割合を占める疾患です。
発症するかなり前から、脳のなかに「アミロイドβ」や「タウ」と呼ばれる特殊なタンパク質が少しずつ溜まり始め、神経細胞の働きを妨げることで、脳の体積がゆっくりと小さくなっていく(萎縮する)と考えられています。

この変化は、脳のなかでも特に新しい記憶を保管する役割を持つ「海馬(かいば)」という部分から始まりやすいのが特徴です。
そのため、昔の思い出や若い頃に身につけた技術(自転車に乗る、包丁を使う、挨拶をするなど)は長く保たれやすい一方で、「数分前〜数日前の新しい出来事」を記憶に留めておくことが難しくなるという特徴があります。

日常生活で気づきやすいサインとご家族の戸惑い

初期の段階で、ご家族が「あれ?」と気づきやすいサインには以下のようなものがあります。

  • ついさっき電話で話した内容や、約束したことを忘れてしまう
  • 同じ質問や同じ昔話を、1日のうちに何度も繰り返す
  • 冷蔵庫の中に同じ食材(豆腐や納豆、牛乳など)がたくさん入っている
  • 料理の味付けが変わったり、同時に何品も作る段取りが難しくなったりする
  • 財布や通帳、保険証などをしまい込んだ場所を忘れ、「誰かが持っていったのではないか」と身近な人を疑うような発言(もの盗られ妄想)が出る

ここで大切なのは、ご本人は決して悪気があって同じことを聞いたり、家族を疑ったりしているわけではないという点です。

ご本人にとっては「本当に記憶の引き出しにその出来事が入っていない」ため、目の前から財布がなくなっていれば「誰かが持っていったとしか考えられない」という強い不安のなかにいらっしゃいます。

また、アルツハイマー型の方は、周囲の空気を読む力や感情のアンテナが繊細に保たれていることが多く、表面的な会話はとても上手に取り繕う(愛想よく相槌を打つなど)ことができます。

そのため、離れて暮らす親戚や診察室の医師の前ではしっかりして見え、毎日一緒に暮らしているご家族だけが大変さを抱え込んでしまうケースも少なくありません。

② 血管性認知症(脳梗塞や脳出血などが背景にある疾患)

「まだら状に現れる変化」と身体症状の併発

血管性認知症は、脳梗塞(脳の血管が詰まる)や脳出血(脳の血管が破れる)、あるいは自覚症状のない小さな脳梗塞(無症候性脳梗塞)が多発することなどで、脳の神経細胞に十分な血液が届かなくなることが原因で起こる疾患です。

アルツハイマー型が脳全体にゆっくりと広がっていくのに対し、血管性認知症は「血流が悪くなった部分の脳機能だけが低下し、血流が保たれている部分はしっかり働く」という特徴があります。これを専門的には「まだら認知症」と呼びます。

たとえば、「最近のニュースについてはよく理解して的確な意見を言えるのに、服を着る手順だけがわからなくなってしまう」「計算や判断はしっかりしているのに、少し前の出来事だけが抜け落ちる」といったように、できることとできないことのギャップが大きいのが特徴です。

そのため、周囲からは「わかっているはずなのに、なぜこれだけやらないのだろう」「怠けているのではないか」と誤解されてしまうことがあります。

また、脳の血管の障害が背景にあるため、以下のような身体的なサインや感情面の変化を伴いやすい傾向があります。

  • ちょっとしたきっかけで急に涙ぐんだり、感情が高ぶったりする(感情失禁)
  • やる気や自発性が低下し、1日中ぼんやりと過ごす時間が増える(アパシー)
  • 手足の麻痺やしびれ、すり足のような歩行、転びやすさが見られる
  • お茶や汁物でむせやすくなる(嚥下機能の低下)、呂律が回りにくくなる

生活習慣の管理と再発予防に向けた医療連携の重要性

血管性認知症は、大きな脳梗塞などの発作をきっかけに突然症状が現れることもあれば、小さな血管の詰まりが重なって段階的に変化が進むこともあります。

この疾患において最も重要な視点は、「背景にある高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈などの生活習慣病を適切に管理し、脳血管疾患の再発を防ぐことが、そのまま認知機能の維持にもつながる可能性がある」ということです。

主治医の指導のもとでお薬を確実に服用し、日頃の水分補給や塩分バランスに配慮することが、生活の安定を支える大きな土台になります。

💡 あわせて読みたい(関連記事)

アルツハイマー型や血管性認知症の背景とも関わりが深い「生活習慣病や難聴などの14のリスク因子」と日頃の予防ケアについては、こちらの記事をご覧ください。

👉 認知症予防の「14因子」を徹底解説。難聴とLDLコレステロールの関係とは

③ レビー小体型認知症(視覚的な変化や体調の波が特徴的な疾患)

リアルな幻視・睡眠中の様子・パーキンソン症状などの特徴

レビー小体型認知症は、「レビー小体」というタンパク質が、脳の広い範囲(大脳皮質)や、自律神経・運動機能を調整する部分(脳幹)に現れることで起こる疾患です。

初期の段階では「もの忘れ」が目立たないことも多く、代わりに以下のような特徴的なサインから気づかれるケースがよくあります。

  • 具体的な「幻視(げんし)」:
    実際にはそこにいないはずの「子どもや知らない人が部屋に座っている」「壁や床に虫が這っている」「カーテンが人の姿に見える」といったものが、ご本人には極めて鮮明かつ立体的に見えます。
  • 認知機能の変動(調子の波):
    時間帯や日によって、頭がすっきりして普段通りに会話ができる状態と、ボーッとして話が噛み合わず眠り込んでしまう状態が交互に現れます。
  • レム睡眠行動障害:
    眠っている間に夢の内容に合わせて大声で寝言を言ったり、手足を激しく動かして隣で寝ている人にぶつかったりする様子が見られます。
    これが認知機能の変化より何年も前から現れていることもあります。
  • パーキンソン症状:
    歩幅が狭くなり小刻みに歩く、方向転換のときに足がすくむ、動作がゆっくりになる、手足や筋肉がこわばるなど、転倒のリスクが高まる身体変化が現れます。
  • 自律神経症状や嗅覚の変化:
    立ちくらみ(起立性低血圧)、頑固な便秘、異常な発汗、トイレの回数が極端に増える、においがわかりにくくなるなどの体調変化を伴いやすい傾向があります。

薬への過敏性(薬が合わないサイン)と環境調整の視点

レビー小体型認知症のケアにおいて、ご家族や私たち専門職が特に留意したいのが「お薬に対する過敏性」です。

一般的な量のお薬(特に精神科系のお薬や、市販の風邪薬・胃腸薬・頻尿治療薬などに含まれる成分)であっても、レビー小体型の方には効きすぎてしまい、急激に体がこわばって歩けなくなったり、強い眠気や混乱(せん妄)が出たりすることがあります。

そのため、新しいお薬が始まったあとや薬の量が変わったあとに「急に元気がない」「よだれが増えた」「ふらつきが強くなった」といった薬が合わないサインが見られた場合は、自己判断で薬をやめたりせず、すぐに処方医や薬剤師へ状況を伝えて相談することが極めて大切です。

④ 前頭側頭型認知症(行動や言葉、感情のコントロールに変化が出る疾患)

同じ行動の繰り返しや遠慮がなくなるなどの初期サイン

前頭側頭型認知症は、脳の前方にある「前頭葉(理性、計画性、感情のブレーキ、社会性を司る部分)」や、横にある「側頭葉(言葉の理解や知識を司る部分)」が中心となって少しずつ変化していく疾患です。

50代〜60代といった比較的若い世代(若年性認知症の世代)で発症するケースも少なくありません。

この疾患の大きな特徴は、初期には記憶力や場所の感覚が比較的よく保たれている一方で、行動のパターンや感情のブレーキ、言葉の使い方に変化が現れる点です。

具体的には、以下のようなサインが見られることがあります。

  • 常同行動(同じ行動の繰り返し):
    毎日決まった時間に、天気に関係なく必ず同じコースを散歩する、同じ椅子に座る、手を叩くなどの動作を繰り返す。
    それを途中で止められると強く混乱したり怒ったりする。
  • 脱抑制(感情や行動のブレーキが効きにくくなる):
    これまで穏やかで礼儀正しかった人が、周囲の状況を気にせず思ったことをそのまま口にする、列に割り込む、万引きのようなルール違反をしてしまう。
  • 食行動の変化:
    甘いものや濃い味付けのものばかりを好んで食べるようになる、毎日同じメニューばかりを欲しがる。
  • 共感性の低下・自発性の低下:
    家族が困っていても無関心に見える、身だしなみに気を使わなくなる。
  • 言葉の変化(意味性認知症・進行性非流暢性失語など):
    「あれ」「それ」が増えるだけでなく、「りんご」「鉛筆」といった身近な言葉の意味そのものがわからなくなったり、言葉をスムーズに発音しにくくなったりする。

「性格が変わった」と誤解されやすい背景と見守りの工夫

前頭側頭型認知症は、もの忘れよりも「人柄や行動の変化」が前面に出るため、初期には認知症の原因疾患だとは気づかれにくく、「年齢のせいで頑固になった」「性格が悪くなった」と周囲から誤解され、ご家族が深く傷ついてしまうケースが多くあります。

また、国の難病(指定難病)に指定されているタイプも含まれており、専門医による丁寧な診断と、ご家族だけで抱え込まないための福祉サービスの活用が特に重要になります。

ご本人の「同じことを繰り返したい」というこだわりは、無理にやめさせようとすると攻撃的な言動が増える一因になることがあります。

危険がない範囲であればご本人のルーティンを尊重し、地域の見守りネットワークやデイサービスなどの専門職と連携しながら、安全な環境を作っていく視点が役立ちます。

3. 見逃したくない「治療やケアで変化が見られる可能性がある」背景疾患

見逃したくない「治療やケアで変化が見られる可能性がある」背景疾患

認知症のようなサインが現れていても、実は4大認知症ではなく、脳の外科的な病気や身体の病気、あるいはお薬の影響や一時的な「せん妄」が原因となっているケースがあります。

これらは早期に原因を特定して適切な医療的処置や環境調整を行うことで、症状が落ち着く場面が増える可能性があるため、早めの受診が大切です。

認知症と似た症状を引き起こす主な背景疾患一覧

ご家族が「急にもの忘れがひどくなった」「認知症が始まったのかもしれない」と驚かれるケースのなかには、適切な治療や体調管理によって元の生活に近い状態へ戻る可能性がある病気(いわゆる「治療可能な背景疾患」)が隠れていることがあります。

代表的なものを以下の表に整理しました。

背景にある疾患・状態主な原因とメカニズム気づきやすい特徴的なサイン相談すべき診療科の目安
慢性硬膜下血腫
(まんせいこうまくかけっしゅ)
転倒などで頭を軽くぶつけた後、1〜2ヶ月かけて脳の表面に少しずつ血が溜まり、脳を圧迫する・数週間〜1ヶ月単位で急にもの忘れやぼんやり感が増える
・片方の手足に力が入りにくい、歩きにくい、頭痛がある
脳神経外科
神経内科
特発性正常圧水頭症
(とくはつせいせいじょうあつすいとうしょう)
脳の中を 순환する「脳脊髄液」という水分が溜まり、脳を内側から圧迫する・歩行の変化(足が開き気味で小刻み・すり足になる)
・もの忘れ・集中力低下
・尿失禁(トイレが間に合わない)の3つのサイン
脳神経外科
脳神経内科
甲状腺機能低下症
(こうじょうせんきのうていかしょう)
のどにある甲状腺から出るホルモンが不足し、全身の代謝や脳の働きが低下する・強い眠気、だるさ、動作がゆっくりになる
・寒がりになる、顔や手足がむくむ、便秘、気力の低下
内科
内分泌内科
ビタミン欠乏症
(ビタミンB1・B12・葉酸など)
食事量の減少や偏食、胃の手術歴などにより、脳の神経を保つビタミンが不足する・もの忘れや集中力の低下
・手足のしびれ、ふらつき、貧血、疲れやすさ
かかりつけ内科
せん妄(薬剤性・体調不良)脱水、感染症(尿路感染や肺炎)、便秘、環境の変化、あるいはお薬の影響で脳が一時的に混乱する・「いつからか」が明確な急激な変化(昨日の夜から急に、など)
・つじつまの合わない言動、夜間の興奮、昼間の強い眠気
かかりつけ医
処方元の医師・薬剤師
老年期うつ病(仮性認知症)喪失体験や環境の変化、脳内の神経伝達物質の変化などにより気分が強く落ち込む・「何もわからない」「自分がダメになった」と強く自分を責める
・食欲低下、不眠、朝方に特に調子が悪い
精神科・心療内科
もの忘れ外来

※相談する診療科については、大きい病院などでは総合受付に問い合わせれば適切な診療科へ案内してくれるので安心です。

脳の外科的疾患や身体疾患(慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・甲状腺機能低下症など)

私たちがケアマネジャーとしてご家庭を訪問する際、「ここ1〜2ヶ月で急に歩けなくなり、話も噛み合わなくなった」というお話を伺うと、まず「最近、転んで頭をぶつけたことはありませんでしたか?(敷居でつまずいた、タンスの角にぶつけた程度でも)」と確認させていただくことがあります。

高齢者の場合、脳の血管がもろくなっているため、ご本人も忘れているような軽い頭部打撲から1〜2ヶ月後にじわじわと血が溜まる「慢性硬膜下血腫」を起こすことがあります。

また、脳の水分が溜まる「特発性正常圧水頭症」も、歩行のふらつきや尿失禁とともに認知機能の低下が見られます。

これらは脳のCTやMRI検査で比較的容易に見つけることができ、脳神経外科での適切な処置によって、歩行や会話の状態に変化が見られる場合がある代表的な疾患です。

さらに、血液検査でわかる「甲状腺機能低下症」や「ビタミン欠乏症」、重度の貧血や電解質異常(ナトリウムやカルシウムのバランス崩れ)なども、一見すると認知症と区別がつかないような「ぼんやり感」や「もの忘れ」を引き起こします。

「もう歳だから認知症だろう」と家庭内で結論づけてしまわず、まずは一度、血液検査や画像検査を受けることがどれほど大切か、このことからもお分かりいただけるかと思います。

「せん妄」や「うつ状態」との違いと、薬の影響への気づき

もうひとつ、家庭での観察において非常に重要なのが「せん妄(せんもう)」と「お薬の影響(薬剤性)」です。

せん妄とは、体の不調や強いストレス、お薬の影響などが引き金となって、脳が一時的に「寝ぼけに近いパニック状態」に陥ることを指します。

認知症が数ヶ月〜数年かけてゆっくりと変化していくのに対し、せん妄は「数日前から急に」「入院や環境が変わった直後から」「夕方から夜にかけて突然」といったように、発症のタイミングがはっきりしていることが多いのが特徴です。

急激な変化が見られたときに確認したい体調と薬の履歴

もし、ご本人に「急に怒りっぽくなった」「夜中に目を覚まして外へ出ようとする」「昼間は揺すっても起きないほど眠り込んでいる」「ろれつが回らない」といった急激な変化が見られた場合は、認知症の進行を疑う前に、以下のポイントを確認してみてください。

  1. 水分不足(脱水)はないか?:
    高齢者は喉の渇きを感じにくく、1日の水分摂取量がコップ2〜3杯程度になっているだけで、脳の血流が落ちて意識がぼんやりしたり、混乱したりすることがあります。
  2. 便秘や尿の出にくさはないか?:
    何日も排便がない状態や、尿が出きらず膀胱に溜まっている状態は、強い不快感から落ち着きのなさや夜間の混乱を引き起こす一因になります。
  3. 発熱や隠れた感染症はないか?:
    高齢者の場合、肺炎や尿路感染症を起こしていても高熱が出ず、「なんとなく元気がない」「急に話が噛み合わなくなった」というサインとして現れることがあります。
  4. 最近、新しい薬が増えたり量が変わったりしていないか?:
    睡眠薬、安定剤、痛み止め、かゆみ止め、胃薬、頻尿の薬など、日常的によく使われるお薬のなかにも、高齢者の脳に作用してふらつきやもの忘れ、せん妄のような状態(薬が合わないサイン)を引き起こすものがあります。
    また、認知機能が低下したことで「薬を飲み忘れる」だけでなく、「飲んだことを忘れて2回分飲んでしまっている(過量服薬)」ケースも現場ではよく見受けられます。

こうした背景がある場合は、お薬手帳と日頃の体調記録を持って主治医や薬剤師に相談することで、原因の特定や状態の安定につながる可能性が高まります。

4. 原因疾患の特性に合わせた「家庭でできる基本ケアと生活環境の見直し」

原因疾患の特性に合わせた「家庭でできる基本ケアと生活環境の見直し」

原因疾患が何であっても、ご本人が穏やかに過ごすための土台となるのは「生活リズム・水分・排泄・照明・記録」という5つの基本ケアです。

この土台を整えたうえで、それぞれの疾患の特性に合わせた声かけや環境づくりを取り入れると、ご本人の不安が和らぎ、落ち着く場面が増える一助になります。

特別な対策の前に大切な「5つの基本ケア」(生活リズム・水分・排泄・照明・記録)

「認知症のケア」と聞くと、特別な脳トレ教材を買ったり、高度な接し方の技術を学んだりしなければならないと思われるかもしれません。
しかし、私たちが主任ケアマネジャーや認知症リハビリテーション専門士として多くのご家庭に関わるなかで最も大切にしているのは、「人間としての当たり前の心地よさ(生理的な安心感)を整える基本ケア」です。

体調が整っていない状態では、どんなに優しい声かけや工夫をしても、ご本人の不安やイライラは解消されにくいものです。
まずは以下の5つの基本ケアから、無理のない範囲で見直してみましょう。

① 生活リズムと日中の過ごし方

昼と夜のメリハリがつくことは、夜間の良質な睡眠や気持ちの安定に直結します。
朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴び、着替えをすることから1日をスタートしましょう。

日中ずっとテレビの前でうとうと過ごしてしまうと、夜に目が冴えてしまい、夜間の一人歩きや混乱につながりやすくなります。

日中は洗濯物をたたむ、庭の花に水をやる、15分程度散歩をする、デイサービスで他者と交流するなど、ご本人が無理なく役割や刺激を感じられる時間を作ることが環境づくりの一助になります。

② こまめな水分補給と栄養バランス

脳の働きを保つためには、十分な水分と栄養が欠かせません。
特に高齢者は体内の水分量が少なく、少しの水分不足でも「ぼんやりする」「イライラする」「立ちくらみがする」といった変化が出やすくなります。

「一度にたくさん飲んで」と渡すと負担になるため、ご本人が好むお茶、白湯、スポーツドリンク、ゼリー、果物、汁物などを活用し、朝起きた時・食事の時・10時と15時のお茶の時間・入浴前後など、1日を通してこまめに水分を摂れる工夫を取り入れてみてください。

③ 排泄リズムの把握とトイレ環境の工夫

介護現場において、ご本人が「急にソワソワして部屋を歩き回る」「夕方に『家に帰る』と言い出す」「怒りっぽくなる」といった場面の背景を探ると、実は「トイレに行きたいけれど場所がわからない」「便秘でお腹が苦しい」という身体的なサインであるケースが非常に多くあります。

何時頃にトイレに行くことが多いかリズムを把握し、ソワソワし始めたら「ちょっとお手洗いに行っておこうか」と自然に誘導したり、トイレのドアに大きく「トイレ」と書いた貼り紙をしてドアを少し開けておいたりするだけでも、ご本人が一人で安心して排泄できる場面が増えます。

④ 照明や音など、視覚・聴覚への刺激を和らげる環境づくり

認知機能が低下してくると、周囲の情報を一度に処理することが難しくなります。
テレビがずっと大音量でついていたり、部屋の中が物で溢れていたりすると、脳が疲れて混乱しやすくなります。会話をする時はテレビの音を少し下げる、床に置いている不要な物を片付けて動線をすっきりさせるといった工夫が大切です。

また、夕方になって部屋が薄暗くなると、影が不気味な人影に見えたり、時間の感覚がわからなくなって不安が強まったり(夕暮れ症候群)しやすくなります。

日が傾く少し前の時間帯から早めに部屋の明かりをつけ、室内を明るく保っておくことが安心感につながります。

⑤ 「いつ・どんな時に」を把握する日々の観察記録

ご本人の状態が落ち着いている日と、そうでない日には、必ず何らかのきっかけや背景があります。

「火曜日はよく眠れていた」「水曜日の夕方は怒りっぽかったが、そういえば3日間便が出ていなかった」といったように、日々の様子を簡単にメモしておく習慣をつけると、対応のヒントが見えてくるだけでなく、主治医やケアマネジャーへ相談する際の非常に貴重な資料になります。

【疾患タイプ別】ご本人の安心感を高める関わり方のヒント

上記の「5つの基本ケア」をベースにしたうえで、4大認知症それぞれの特徴に合わせた環境づくりの工夫をプラスしていくと、よりご本人に合ったサポートになりやすくなります。

アルツハイマー型:失敗体験を減らし「今できていること」を支える

新しいことを覚えるのが苦手なアルツハイマー型の方には、「忘れても困らない環境づくり」と「自尊心を守る関わり」がポイントになります。

  • 否定やテストをしない:
    「さっきも言ったでしょ」「今日が何日かわかる?」といった言葉は、ご本人に「自分はダメになってしまった」「責められている」という強い恐怖と悲しみを与えます。
    同じ質問をされた時は、初めて聞かれたかのように穏やかに答えるか、「ここに書いておいたから一緒に見ようね」とホワイトボードやカレンダーを活用しましょう。
  • 物の定位置を決める:
    財布やメガネ、鍵などは、リビングの目につきやすい場所に「専用のカゴ」を作って一緒に入れる習慣をつけると、探し物の時間が減り、ご家族の負担も軽くなります。
  • 昔馴染んだ役割を活かす:
    最近の記憶は苦手でも、長年主婦として培った「野菜の皮をむく」「食器を拭く」といった手続き記憶(体で覚えた記憶)は残っていることが多いです。
    「お母さん、これ手伝ってもらえると助かるな」とお願いすることで、「自分は家族の役に立っている」という安心感が生まれます。

血管性:体調の波に寄り添い、転倒や誤嚥のリスクに配慮する

できることとできないことの差があり、身体症状を伴いやすい血管性認知症の方には、「調子の波に合わせたペース配分」と「安全対策」が大切になります。

  • できない部分をさりげなく補う:
    「昨日はできたのに今日はできない」という場面でも、血流や疲労の具合によるものだと理解し、責めずに難しい工程だけをさりげなく手伝います。
  • 感情の波を受け流す:
    急に泣き出したり怒ったりする「感情失禁」が見られた時は、真正面から議論しようとせず、「お茶を入れてこようか」と少し話題や場面を切り替えると、スッと気持ちが落ち着くことがあります。
  • 歩行と食事の安全を守る:
    麻痺やすり足がある場合は、室内の敷居の段差を解消したり、廊下やトイレに手すりを設置したりして転倒を予防します。
    また、食事中にお茶でむせる様子があれば、とろみ剤を活用したり、一口の量を少なくしたりするなど、かかりつけ医や歯科医師、管理栄養士と相談しながら安全な食事形態を整えましょう。

レビー小体型:ご本人の見え方を否定せず、室内の影や段差を整える

幻視や調子の波、パーキンソン症状が特徴的なレビー小体型の方には、「視覚的な安心感」と「転倒予防」が大きな鍵となります。

  • 幻視は否定せず、安心できる行動をともにする:
    「あそこに子どもがいる」と言われた時、「そんなのいないよ、変なこと言わないで」と否定しても、ご本人の目にはハッキリ見えているため、かえって孤立感や恐怖心が強まります。
    「本当だね、見えるんだね。でも悪さはしないから大丈夫だよ」と一度受け止めたうえで、部屋の照明を明るくしたり、一緒に近づいて壁やカーテンに触れて確認したりすると、スッと幻視が消えて落ち着く場面が増えることがあります。
  • 見間違いを起こしやすい物を減らす:
    壁にかけたハンガーの洋服や、カーテンの模様、薄暗い部屋の観葉植物などは、人や虫に見間違えやすい代表例です。
    寝室やリビングの壁はできるだけシンプルにし、夜間も足元灯や間接照明で影ができにくい環境を整えましょう。
  • 体調の良い時間帯を活かす:
    ボーッとしている時間帯に無理に入浴や外出を促すと、転倒や混乱のリスクが高まります。
    頭がすっきりしている時間帯に合わせて大切な用事やケアを行う柔軟さが役立ちます。

前頭側頭型:ご本人のルーティンを尊重し、穏やかに見守れる環境をつくる

行動のこだわりや感情のブレーキの緩みが見られる前頭側頭型の方には、「行動を無理に抑え込まない工夫」と「事前の環境調整」が有効な一助になります。

  • 常同行動(こだわり)をケアの味方にする:
    毎日決まった時間に散歩に行く、決まった席に座るといったこだわりは、危険がなければ止めずに見守ります。
    逆にこの特性を活かして、「10時になったらお茶を飲む」「散歩から帰ったらお風呂に入る」といったように、生活ケアをご本人のルーティンの中に組み込んでいくと、驚くほどスムーズに受け入れてくれることがあります。
  • 刺激になるものを視界から外す:
    目についたお菓子を食べすぎてしまう場合は、最初からテーブルの上に大袋を置かず、1回分だけを小皿に出して残りは見えない戸棚にしまうなど、ご本人が我慢しなくて済む環境を先回りして作ります。
  • ご近所や馴染みのお店への事前理解:
    いつも行く散歩コースのお店やご近所の方に、ご家族や地域包括支援センターからさりげなく状況を伝えておくことで、地域全体で温かく見守ってもらえる体制づくりにつながります。

ケアを補助する日用品・福祉用具を取り入れる際の考え方

上記の基本ケアや環境調整を行ったうえで、さらにご本人の自立を支えたり、ご家族の見守り負担を軽減したりするための「補助的な選択肢」として、便利な日用品や福祉用具を取り入れるのもひとつの方法です。

  • 日めくりカレンダー・デジタル時計:
    日付や曜日、さらに「朝・昼・夜」が文字で大きく表示される電波時計などをリビングの目に入る場所に置くと、ご本人が自分で時間を確認しやすくなり、見当識のサポートになります。
  • 服薬カレンダー・お薬ケース:
    1週間分の朝・昼・夕・寝る前のポケットがついたカレンダーや、時間になると音と光で知らせてくれる服薬支援機器を使うことで、飲み忘れや二重飲みを防ぐ一助になります。
  • 人感センサーライト:
    夜間にベッドから足を下ろした時や、廊下・トイレを歩く時に自動でパッと明かりがつくセンサーライトは、暗がりでの転倒予防や、幻視・せん妄の軽減に役立ちます。
  • 介護保険の福祉用具貸与・住宅改修:
    手すりの取り付けや段差の解消、立ち上がりやすい介護用ベッドなどは、要介護認定を受けることで1〜3割の自己負担でレンタルや改修ができる場合があります。
    購入する前に、まずは担当のケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してみることをおすすめします。

※これらの道具や機器は、それ単体で症状を改善させるものではなく、あくまで日頃の基本ケアや安全な生活環境を整えるための補助ツールとして、ご本人の状態に合わせて選ぶことが大切です。

5. 【現場の体験談】原因疾患の理解と環境の見直しで穏やかな時間が増えた事例

【現場の体験談】原因疾患の理解と環境の見直しで穏やかな時間が増えた事例

介護現場では、原因疾患の特性を知り、照明や水分補給といった小さな生活環境を見直すとともに、日頃の観察記録を主治医と共有したことで、ご本人とご家族の表情が和らいだケースが数多くあります。

ここでは、私たちが実際に関わらせていただいたエピソードをベースに、2つの事例をご紹介します。

事例①:「夜中に知らない人がいる」と不安がるお母様(レビー小体型が背景にあったケース)

ご家族の悩みと介護現場での観察視点

80代前半のA様(女性)は、70代後半のご主人と二人暮らしでした。

ある時期から、夜になると寝室の隅を指差して「あそこに女の人が立っている」「虫がたくさん落ちてくるから払って!」と強い恐怖を訴えるようになり、ご主人は毎晩のように「誰もいないよ!夢でも見てるんじゃないか」と説得しては眠れない日々が続いていました。

疲れ果てたご主人からご相談を受け、私たちがご自宅を訪問して詳しくお話を伺うと、A様にはもの忘れはそれほど目立たないものの、
「昼間はうとうと眠っている時間が多い一方で、夕方にはしっかり会話ができる」
「最近、歩く歩幅が小さくなり、廊下でつまずきそうになる」
「何年も前から大きな寝言を言うことがあった」
というご様子が確認できました。

また、寝室を拝見すると、夜の豆電球の薄暗い光の中で、壁にかけられたご主人の黒いコートと帽子が、ちょうど人が立っているような影を作っていました。

照明・カーテンの見直しと主治医への記録共有で落ち着く場面が増えたプロセス

私たちはご主人に、「A様は嘘をついているのではなく、脳の特性によって本当にそこに人が見えている状態(幻視)なのかもしれません」とお伝えし、まずは以下の環境調整と受診準備を一緒に進めました。

  1. 寝室の環境調整:
    壁にかけていたコートや服をすべてクローゼットにしまい、無地の明るい色のカーテンに変更しました。
    また、夜は豆電球ではなく、影ができにくい足元センサーライトと、廊下からの柔らかい間接照明を取り入れました。
  2. 声かけの工夫:
    A様が「人がいる」とおっしゃった時は、否定せずに「本当だね、びっくりしたね。ちょっと電気をつけて一緒に見に行こうか」と部屋の明かりをつけ、壁を一緒に触って「これは壁の模様だったね、もう安心だよ」と伝える方法をご主人に実践していただきました。
  3. 専門医への受診と記録の共有:
    約2週間の「睡眠リズム」「幻視が出た時間帯と状況」「歩行の様子」をメモにまとめ、もの忘れ外来を受診していただきました。

検査の結果、レビー小体型認知症の傾向があるとの診断を受け、主治医から症状に合わせた少量のお薬の調整と、便秘薬の見直しが行われました。

環境調整と医療連携が噛み合ったことで、1ヶ月ほど経つ頃には夜間に怖がる回数が減り、ご主人からも「仕組みがわかったことで、私自身も怒らずに対応できるようになり、夜に眠れる日が増えました」と穏やかな笑顔が見られるようになりました。

(※あくまで一例であり、変化の現れ方には個人差があります)

事例②:「急に怒りっぽくなり話が噛み合わない」お父様(脱水と薬の影響、血管性の変化が重なっていたケース)

「認知症が急に進んだ」と焦るご家族との状況整理

70代後半のB様(男性)は、数年前に軽い脳梗塞を患って以降、少しもの忘れは見られるものの、日課の新聞読みや庭いじりを楽しみながら穏やかに暮らしていらっしゃいました。

ところが初夏のある時期、同居する娘様から「この1週間で父の認知症が急激に進んでしまったようです。
急に怒鳴ったり、話が全く噛み合わなくなったりして、夜もウロウロしています」と慌てたご様子でご連絡をいただきました。

「1週間で急に変化した」という点に引っかかりを感じた私たちは、すぐに娘様と一緒に、ここ数週間のB様の生活と体調の変化を整理しました。

すると、以下の3つの事実が浮かび上がってきたのです。

  • 気温が上がり始めた時期だったが、トイレが近くなるのを嫌がって、お茶を1日にコップ2杯程度しか飲んでいなかった。
  • 5日ほど前から硬い便が少ししか出ておらず、お腹が張っていた。
  • 2週間前に別のクリニックで「夜なかなか眠れない」と相談し、新しい睡眠導入剤が処方されて飲み始めていた。

水分・排泄リズムの整えと主治医・薬剤師への相談につながった経緯

私たちは娘様に、「認知症そのものが1週間で急激に進行したというよりも、水分不足(脱水)や便秘の不快感、そして新しく始まったお薬の影響が重なって、一時的な混乱(せん妄)が起きている可能性があるかもしれません」とお伝えしました。

すぐにかかりつけの主治医と薬剤師へ連絡を取り、娘様がメモした「水分量・排便状況・新しい薬を飲み始めてからの変化」を共有して受診していただきました。

医師の判断により、点滴による水分補給と便秘の処置が行われ、新しく追加されていた睡眠薬がいったん変更・調整されることになりました。

また、ご家庭では「お茶」だけでなく、B様が好きなスイカや冷たいお味噌汁、経口補水液のゼリーなどを取り入れて1日1,200ml以上の水分を目標に少しずつ摂っていただく工夫を続けました。
その結果、数日後には日中のぼんやり感や夕方のイライラが和らぎ、再び新聞を広げて読むB様の姿が見られるようになりました。

この事例からもわかる通り、「急な変化」が見られた時は、基本ケア(水分・排泄)の見直しと、お薬を含めた全身状態を医師・薬剤師へ相談することが非常に重要です。

6. 専門職(主治医・ケアマネジャー・地域包括支援センター)へ相談する目安と準備

専門職(主治医・ケアマネジャー・地域包括支援センター)へ相談する目安と準備

「まだ介護が必要なほどではないかも」と迷う段階であっても、日常生活やご家族の気持ちに少しでも負担が出始めた時が、専門職へ相談する適切なタイミングです。

日頃の様子を簡単なメモにまとめて相談することで、医師やケアマネジャーから的確なアドバイスやサポートを受けやすくなります。

「そろそろ相談した方がいい?」迷ったときのチェック目安

ご家族の多くは、「こんな些細なことで病院や相談窓口に行っていいのだろうか」「もう少し様子を見ようか」と迷われるうちに、対応が難しくなってから駆け込まれるケースが少なくありません。

以下のような変化が1つでも見られる場合や、ご家族が「どう対応していいかわからない」と不安を感じた時は、遠慮なく専門職へ相談していただきたい目安となります。

確認したい視点相談を検討したい具体的なサインの例
① 安全・健康管理面・薬の飲み忘れや、飲んだことを忘れて重ねて飲んでしまうことがある
・鍋を焦がす、ガスやストーブの消し忘れがある
・冷蔵庫に傷んだ食材が増えてきた、食事を摂ったか曖昧になる
・最近、転びやすくなった、または頭をぶつけたあとから様子が違う
② 日常生活・金銭面・同じ商品を何度も買ってくる、財布にお札ばかり(または小銭ばかり)溜まる
・郵便物や請求書の管理が難しくなり、未開封の封筒が溜まっている
・季節に合わない服装をする、入浴や着替えを嫌がるようになった
・慣れているはずの場所や帰り道で迷うことがあった
③ 感情・行動・睡眠面・以前と比べて急に怒りっぽくなった、または無気力で1日中寝ている
・「財布を盗られた」「知らない人が家にいる」といった訴えがある
・昼夜が逆転し、夜中に起きて家の中を歩き回ったり外へ出ようとしたりする
④ ご家族の心身の負担・同じ質問への対応でイライラし、つい強い口調で叱ってしまい自己嫌悪になる
・ご家族自身の睡眠時間が削られている、仕事や外出に支障が出ている
・誰にも相談できず、先々のことを考えると気持ちがいっぱいになる

相談先の種類とそれぞれの役割

相談先は1つではありません。
ご本人の状態やご家族の相談しやすさに合わせて、以下の窓口を上手に活用しましょう。

  • かかりつけ医(普段通っている内科など)
    ご本人のこれまでの病歴や体質、普段飲んでいるお薬を一番よく知っている身近なお医者さんです。
    血液検査や全身状態の確認、必要に応じた専門医療機関への紹介状の作成などを相談できます。
    「本人が病院に行きたがらない」という場合も、普段の定期受診のタイミングを活かして相談しやすいメリットがあります。
  • もの忘れ外来・認知症疾患医療センター(脳神経内科・精神科・老年科など)
    脳のMRIやCTなどの画像検査、詳しい認知機能検査などを行い、背景にある原因疾患の診断や専門的な治療方針の検討を行う医療機関です。
    予約が必要な場合が多いため、事前に電話で確認しておくとスムーズです。
  • 地域包括支援センター(市区町村が設置する高齢者の総合相談窓口)
    まだ要介護認定を受けていない方や、「病院に行くべきかどうかも含めて相談したい」という方が無料で相談できる公的な窓口です。
    保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が配置されており、介護保険の申請手続きの代行や、地域の医療機関・見守りサービスの情報提供を行ってくれます。
  • 担当のケアマネジャー(すでに要支援・要介護認定を受けている場合)
    すでに介護保険サービスを利用されている場合は、まず担当のケアマネジャーにご連絡ください。
    家庭での生活環境の見直しや福祉用具の導入、デイサービスや訪問看護などの調整、さらには主治医への情報連携(どんな様子が見られるかを医師に伝えるサポート)まで、ご家族と一緒に伴走してくれます。

受診や相談をスムーズにする「家庭での観察メモ」の作り方

いざ診察室に入ったり、相談窓口で話をしようとしたりすると、限られた時間のなかで「何から話せばいいかわからない」「本人の手前、本当のことを言いづらい」という状況になりがちです。

そこでおすすめしたいのが、事前にA4用紙1枚程度の「家庭での観察メモ」を作って、受付や看護師、ケアマネジャーにそっと渡す方法です。
これにより、ご本人のプライドを傷つけることなく、短時間で正確な情報を専門職に伝えることができます。

医師やケアマネジャーに伝えると役立つ5つの項目

メモには、以下の5つのポイントを中心に箇条書きで書いておくと非常に役立ちます。

  1. 一番困っていること・心配な変化
    例:「夜中に2〜3回起きて『仕事に行く』と外へ出ようとする」「財布をしまい忘れて家族を疑う」
  2. いつ頃から、どのくらいの頻度で起きているか
    例:「半年ほど前から少しずつ始まり、ここ2週間はほぼ毎日見られる」
  3. 日常生活の状況(食事・水分・排泄・睡眠)
    例:「水分は1日コップ3杯程度、3日に1回くらいしか便が出ない、昼間2時間ほど昼寝をしている」
  4. これまでの病歴と、現在飲んでいるすべてのお薬
    ※お薬手帳のコピーや現物を必ず持参し、市販薬やサプリメントがあればそれも書き添える
  5. ご本人の性格や、日頃できていること・好きなこと
    例:「もともと几帳面で家族思い。洗濯物をたたむことや庭の草むしりは毎日自分で行っている」

ご本人が受診をためらう時の声かけと工夫

「もの忘れの検査に行こう」とストレートに伝えると、「自分をボケ扱いするのか!」と誇りが傷つき、受診を強く拒否されることは珍しくありません。

そのような時は、ご本人が納得しやすい「別の理由」を添えて声をかける工夫が役立ちます。

  • 「市の健康診断の案内が来ていて、私も一緒に行くから血圧と血液の検査だけ受けておこうよ」
  • 「最近ちょっと足腰が疲れやすそうだから、お医者さんにビタミンや栄養が足りているか診てもらおう」
  • (事前にかかりつけ医へ事情を伝えたうえで、医師から)「〇〇さん、年齢の節目だから一度脳の血管の健康チェックもしておきましょうね」と勧めてもらう

ご本人の「健康でいたい」「家族に迷惑をかけたくない」という思いに寄り添いながら、安心できる言葉を選んでみてください。

💡 あわせて読みたい(受診・相談先の選び方)

地域包括支援センターへの最初の電話のかけ方や、専門医療機関の特徴、また今後長く伴走してもらう「ケアマネジャーの選び方の視点」については、以下の記事で具体的に解説しています(気仙沼エリアの実例をもとに解説していますが、どの地域にお住まいの方にも役立つ基準です)。

👉 【2026年版】「親が認知症かも?」と思ったら最初に読む、相談窓口と受診ガイド
👉 後悔しないケアマネジャー・介護事業所の選び方とリストの正しい見方

7. 認知症の原因疾患に関するよくある質問(FAQ)

介護現場でご家族から特によくいただく4つの疑問にお答えします。
複数の疾患の重なりや若年性認知症、お薬に関する不安、診断前の相談など、迷いやすいポイントを整理しておきましょう。

Q1. 2つ以上の原因疾患が同時に重なることはありますか?

A. はい、複数の原因疾患が合併する「混合型認知症」と呼ばれるケースは珍しくありません。

特に高齢になるほど、たとえば「アルツハイマー型認知症」に「血管性認知症」が重なったり、「アルツハイマー型認知症」と「レビー小体型認知症」の特徴が両方見られたりすることがあります。
最初はもの忘れ(アルツハイマー型の特徴)だけだった方に、後から歩行のふらつきや幻視、調子の波などが加わってくることもあります。

「一度診断を受けたからずっと同じ対応でいい」と固定的に考えず、新しいサインや変化が見られた時は、その都度主治医やケアマネジャーへ状況を共有することが大切です。

Q2. 若い世代でも認知症の原因疾患になることはありますか?(若年性認知症)

A. 65歳未満で発症するケースは「若年性認知症」と呼ばれ、働き盛りの40代〜50代で発症することもあります。

若年性認知症の原因疾患としては、血管性認知症やアルツハイマー型認知症のほか、前頭側頭型認知症や頭部外傷によるものなどの割合が、高齢期に比べて高い傾向があります。
初期には「仕事のミスが増えた」「段取りが悪くなった」「気分が落ち込む」といったサインから始まるため、うつ病や更年期障害、単なる疲労と間違われやすい特徴があります。

各都道府県には「若年性認知症支援コーディネーター」が配置されており、就労の継続や経済的な支援制度(障害年金や自立支援医療など)も含めた専門の相談が可能です。

Q3. 処方された薬を飲んだあと、かえって元気がない・怒りっぽくなった気がします。どうすればいいですか?

A. 自己判断でお薬をやめたり量を減らしたりせず、まずは処方した医師や薬剤師へ速やかにご相談ください。

お薬の効き方には個人差が大きく、その日の体調や水分量、肝臓・腎臓の働き、あるいは背景にある原因疾患(レビー小体型など)の特性によって、お薬が強く効きすぎたり、逆に落ち着きがなくなるといった「薬が合わないサイン」が出たりすることがあります。
一方で、自分の判断で急に服用を中止すると、本来の持病が悪化したり、離脱症状が出たりするリスクもあります。

「いつから」「どんな変化が見られるか(眠気、ふらつき、よだれ、食欲低下、イライラなど)」をメモし、主治医または調剤薬局の薬剤師へ電話や受診で伝えて判断を仰ぎましょう。

Q4. まだ病院で診断は受けていませんが、地域包括支援センターに相談しても大丈夫ですか?

A. もちろん大丈夫です。診断を受ける前の段階から、無料で相談することができます。

地域包括支援センターは、「介護保険を今すぐ使う人」だけの場所ではなく、「最近、親の様子が少し気になっていて、どう受診に繋げたらいいかわからない」「離れて暮らす親の見守りについて知っておきたい」といった初期の段階から頼れる地域の公的窓口です。

ご家族だけで抱え込まず、お住まいの市区町村の役所や地域包括支援センターへ、まずは一度電話で「家族のことで少し相談したいのですが」と伝えてみてください。

8. まとめ:原因疾患を知ることは、ご本人とご家族の「これから」を守る羅針盤

原因疾患を知ることは、ご本人とご家族の「これから」を守る羅針盤

認知症の原因疾患や特徴を知ることは、決して怖い未来を予測するためではなく、ご本人が今どんな不安の中にいるのかを理解し、ご家族が笑顔で過ごせる時間を守るための「道しるべ」になります。

ここまで、認知症を引き起こす4つの主な原因疾患(アルツハイマー型・血管性・レビー小体型・前頭側頭型)の特徴や、見逃したくない治療可能な背景疾患、そして家庭でできる基本ケアと専門職への相談目安について解説してきました。

大切なご家族に以前とは違う言動やもの忘れが見え始めると、戸惑ったり、つい強い言葉をぶつけてしまって後から涙が出たりすることもあるかもしれません。
しかし、介護現場で多くのご家族と歩んできた私たちが確信しているのは、「ご本人の行動には、必ず原因疾患の特性や体調からくる『理由』がある」ということです。

まずは「生活リズム・水分・排泄・照明・記録」という日常の基本ケアを少しずつ見直し、日頃の様子を書き留めて、主治医や薬剤師、地域包括支援センター、ケアマネジャーといった専門職に頼ってください。
チームで支える体制ができれば、ご本人が落ち着く場面が増え、ご家族自身の心と体のゆとりを取り戻すことにもつながります。

主治医やケアマネジャーへ相談する前の「状況整理ツール」をご活用ください

「親の様子が気になるけれど、今の家庭での関わり方や環境づくりで合っているか不安…」

「病院やケアマネジャーに相談したいけれど、普段の様子をどう整理して伝えればいいかわからない…」

そんなご家族の思いに寄り添うために、私たちリコケアコナーズの公式LINEでは、現在お友だち登録をしてくださった方へ、無料特典として『家庭でできる認知症ケアの見直しチェックリスト』(PDF)をプレゼントしています。

【特典PDF『家庭でできる認知症ケアの見直しチェックリスト』でできること】

https://lin.ee/tkyZBNy
  • 日頃の生活環境と基本ケアの振り返り:
    水分・排泄・睡眠・照明など、ご本人の安心感を支える環境づくりのポイントを一覧でチェックできます。
  • 低下した認知機能ごとの特徴に合わせたアプローチの整理:
    記憶や見当識、段取りなど、ご本人が今どこに戸惑いを感じているのかを把握し、家庭で無理なく取り入れやすい脳トレや生活ケアの工夫を知るヒントになります。
  • 主治医・ケアマネジャーへの相談準備シートとして活用:
    チェックした内容をそのまま持参することで、受診時や面談時に「家庭での日頃の様子」をスムーズに伝える状況整理ツールとしてお役立ていただけます。

一人で悩みを抱え込む時間を少しでも減らし、ご本人とご家族が穏やかな毎日を送るための環境づくりの一助として、ぜひお気軽に受け取ってご活用ください。

👇 [リコケアコナーズ公式LINEに友だち登録して『家庭でできる認知症ケアの見直しチェックリスト』を受け取る

https://lin.ee/tkyZBNy

【ご利用にあたっての大切なお願い(免責・相談推奨事項)】

※本記事およびLINE特典のチェックリストは、主治医やケアマネジャー等の専門職へ相談する前の「家庭での状況整理および生活環境の見直し」を目的としたものであり、医学的な診断や症状の改善を保証するものではありません。

※現在処方されているお薬の自己判断による変更・減量・中止を勧めるものでは一切ありません。
気になる症状や体調の変化がある場合は、必ず主治医・薬剤師・担当のケアマネジャー等の専門職へご相談ください。

【発信者・執筆・監修者情報】

  • 発信者:リコケアコナーズ
  • 執筆・監修:
    • 菅原 浩平(主任ケアマネジャー、介護福祉士)
    • 菅原 嘉奈(ケアマネジャー、介護福祉士、認知症リハビリテーション専門士)

【公的根拠・参考資料・出典】

筆者:admin

タグ

#お勧め療法 #認知症の基礎知識

このカテゴリの新着記事