「できることは、なるべくご自分でやってもらいましょう」
介護サービスの担当者会議やケアマネジャーから、こんな言葉をかけられたことはありませんか?
現在の介護保険制度では「自立支援(本人が自分の力で生活できるようにサポートすること)」が大きな目標として掲げられています。
しかし、認知機能が低下している親御さんに対して、ただ「自分でやってください」と見守るだけだったり、逆にスタッフが何でも先回りしてやってしまったり……。
実は、こうした表面的な対応は本当の「自立支援」ではありません。
それどころか、間違った対応によって認知症の症状を急激に悪化させてしまう危険性すらあります。
気仙沼の現場で20年以上高齢者福祉に携わってきた私たちが、ご家族を救う「本来の自立支援介護」と、認知症改善のメカニズムについてわかりやすく解説します。
1. 多くの現場が勘違いしている「自立支援介護」の罠

世間一般のデイサービスやご家庭で陥りがちな、「間違った自立支援」の実態を2つ挙げます。
良かれと思ってやっていないか、チェックしてみてください。
① 「見守り」という名の放置によるプライドの喪失
「服の着方がわからない(遂行機能の低下)」という状態の方に、「リハビリだから自分で着てくださいね」とただ見守るのは、自立支援ではありません。
やり方がわからず混乱している状態を放置することは、ご本人に強い苦痛と「自分は何もできなくなってしまった」という絶望感(学習性無力感)を与えます。
強いストレスは脳の海馬を萎縮させ、さらに症状を進行させてしまいます。
② 「危ないから」と全部やってしまう過保護ケア
逆に、「転んだら危ないから」「時間がかかるから」と、スタッフやご家族が車椅子に乗せきりにしたり、食事をすべて口に運んであげたりするケースも多々あります。
これも大きな間違いです。
手足や口を動かさなくなると、脳への刺激が激減し、残っていた「できる機能」まであっという間に奪われてしまいます。
2. コナーズ流・本当の自立支援は「4つの基本ケア」から始まる

では、本当の自立支援とは何でしょうか?
それは、無理に動作をやらせることではなく、「本人が自ら動きたくなる、身体と脳の土台をつくること」です。
私たち「リコケア コナーズ」では、まず以下の『4つの基本ケア(生理学的アプローチ)』を徹底し、認知症改善の土台を築きます。
- ① 水分(1日1500mlの摂取)
脳が脱水状態では、意識がボーッとして「自分でやろう」という意欲すら湧きません。
しっかりと水分を摂ることで脳の覚醒水準を上げ、意欲のスイッチを入れます。
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「自立への第一歩が水分補給だとはわかったけれど、なかなか親が水を飲んでくれない…」とお悩みのご家族も多いはずです。
無理なく水分を摂ってもらうための、ケアマネ直伝の具体的な工夫や声かけについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
[気仙沼の冬、親の認知症が悪化?ケアマネ直伝の対策と改善のコツ] - ② 栄養(しっかり噛める食事)
食事は脳と体を動かすエネルギーです。
さらに、自分の歯(または入れ歯)で「しっかり噛む(咀嚼する)」ことで、脳への血流が劇的にアップします。 - ③ 排泄(自然な排便リズム)
便秘はお腹の張りだけでなく、脳に不快なパニックや怒り(BPSD)を引き起こします。
薬に頼りすぎず、自然な排便を促すことで、心穏やかに活動できる状態を作ります。 - ④ 運動(歩行による前頭葉の刺激)
自分の足で歩くことは、単なる筋力維持ではありません。
足の裏からの刺激は、意欲や計画性を司る脳の司令塔「前頭葉(ぜんとうよう)」を強く刺激します。
まずはこの「水分・栄養・排泄・運動」を整えることが、自立への絶対条件なのです。
3. 体が整ったら「脳」へアプローチ!できないことを「できる」に変える

4つの基本ケアで身体の土台が整い、脳の覚醒水準が上がってきたら、いよいよ次のステップです。
低下してしまった「認知機能」に対して、直接的なアプローチ(脳活)を行います。
自立して生活するためには、「自分でやろう」という意欲と、「どうやって服を着るか、どうやって料理をするか」という段取りの力(遂行機能)が必要です。
これらを司っているのが、脳の「前頭葉」です。
ただ計算ドリルを解かせるのではなく、足踏みをしながらしりとりをするなどの「同時に2つのことを処理するトレーニング(デュアルタスク)」を行うことで、前頭葉の血流をピンポイントで高め、自立に必要な「段取り力」を取り戻していきます。
本当の自立支援とは、「今、親の脳のどの部位(機能)が落ちているから、この行動ができないのか」を正確に見極め(見立て)、そこに合った正しい脳へのアプローチをすることなのです。
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自立に必要な「意欲」や「段取り力」を取り戻すには、前頭葉へのアプローチが欠かせません。
この前頭葉の機能低下は、ご家族を悩ませる「物盗られ妄想」の根本原因でもあります。
実際に前頭葉をどのように鍛えればいいのか?デュアルタスクなどの具体的な脳活メソッドについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
[「財布を盗んだでしょ!」と責められたら?家族の心を救う『物盗られ妄想』の本当の原因…]
エピローグ:認知症は「お世話されるだけの病気」ではありません
「もう年だから」「認知症だから、何もできなくても仕方ない」 そう諦めて、ただお世話され続けるだけの生活を送る必要はありません。
正しい「水分・栄養・排泄」の土台づくりと、機能別の「脳へのアプローチ」を組み合わせることで、親御さんの「自分らしさ(自立)」は必ず取り戻すことができます。
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【この記事を書いた人】 菅原 浩平(すがわら こうへい) リコケア コナーズ共同代表 / ケアマネジャー・介護福祉士 気仙沼の現場で20年以上、高齢者福祉に従事。薬に頼らない「水分・栄養・排泄」の生理学的アプローチで、ご本人とご家族の笑顔を取り戻すサポートを行っている。
【監修者】 菅原 嘉奈(すがわら かな) リコケア コナーズ共同代表 / 認知症リハビリテーション専門士・ケアマネジャー・介護福祉士 「認知症は改善できる」という信念のもと、専門士の資格を取得。脳の機能低下を的確に見極め、その人らしさを取り戻すためのパーソナルなリハビリプログラムを提案している。