「新薬が出たと聞いたけれど、うちの親にも効くのだろうか?」
「薬を飲み始めてから、かえって元気がなくなった気がする……」
認知症のケアに携わるご家族にとって、「薬」は最大の関心事であり、同時に大きな不安の種でもあります。
特に2024年以降、レカネマブやドナネマブといった新薬のニュースが増え、「これで認知症が治る!」と期待された方も多いはずです。
しかし、20年以上の現場経験を持つケアマネジャーとして、そして認知症リハビリテーション専門士として断言できることがあります。
それは、「薬はあくまで補助であり、脳が働くための『土台』が整っていなければ、その効果は半減してしまう」ということです。
今回は、最新の薬物療法の現状と、脳が持つ「驚異の可能性」についてお伝えします。
2026年現在、認知症の薬はどう変わったのか?

かつての認知症薬は「症状の進行を少し遅らせる」ためのものが主流でしたが、最近の新薬は原因物質(アミロイドβ)に直接働きかけるものへと進化しました。
しかし、現場で見えてきた注意点もあります。
- 「誰でも対象」ではない: 主に早期の方が対象で、副作用のモニタリングも欠かせません。
- 「元通りに治る」わけではない: あくまで進行を緩やかにすることが目的です。
- 副作用と「過鎮静」: 薬の影響でボーッとしてしまう「過鎮静」が、認知症の進行と誤解されるケースが多々あります。
ここで、ある一人の女性のエピソードをご紹介しましょう。
脳に対する私たちの常識を覆すお話です。
脳が半分なくても普通に暮らせる?「ミシェル・マック」の衝撃

あなたは、ミシェル・マックという女性を知っていますか?
彼女は生まれつき、左脳がほぼ存在しません。
通常の医学的常識で見れば、言葉を話すことも、右半身を動かすことも困難なはずです。
しかし、彼女は普通に話し、読み書きをし、計算もできます。
なぜそんなことが可能なのでしょうか?
それは、右脳が、本来は左脳が担うべき「言語」や「論理的思考」の機能まで引き受け、脳全体を再構築したからです。
これを脳の「可塑性(かそせい)」と呼びます。
このエピソードが教えてくれるのは、「脳の一部がダメージを受けても、残された脳がその機能を補うことができる」という希望です。
認知症も同じです。
死んでしまった細胞を薬で蘇らせることは難しくても、残っている脳の機能を活性化させ、ネットワークを繋ぎ直すことで、日常生活を取り戻すことは十分に可能なのです。
薬の効果を最大化する「コナーズ・メソッド」

ミシェル・マックさんのように脳の可能性を引き出すには、薬以上に大切な「土台作り」が必要です。
① 脳が働くための「ガソリン(水)」
脳のネットワークを再構築するには、血流が不可欠です。
以前の記事でもお伝えした「1日1.5Lの水」は、脳に栄養を運び、薬の代謝を助ける、リハビリの「絶対条件」です。
「でも、具体的にどうやって1.5リットルも飲めばいいの?」と不安に思った方は、こちらの記事を参考にしてください。
気仙沼の現場で実践している、無理なく習慣化するステップを詳しく解説しています。
【2026年最新】認知症の周辺症状が水だけで改善?1日1.5Lが必要な理由と「無理なく飲める」専門家のコツ
② 正しい「刺激(リハビリ)」
脳は使わなければ衰え、使えば繋がります。
その方の状態に合わせた適切な脳トレや運動を行うことで、残された脳細胞が新しい役割を覚え始めます。
脳への刺激は、特別な訓練だけではありません。
実は毎日の「食事」こそが最高の脳トレになります。
なぜ『噛むこと』が脳のネットワークを繋ぎ直すのか、その驚きのメカニズムはこちらで紹介しています。
【危険】「食べにくいから刻み食」は間違い!?認知症が悪化する前に知っておきたい「噛む」リハビリと気仙沼の魚
③ 事例:薬を増やしても「怒り」が収まらなかったAさん
私たちが担当した80代のAさんは、薬を増やしても周辺症状(怒り)が収まりませんでした。
しかし、薬をさらに増やす前に「水分補給」と「適切な刺激」を徹底したところ、意識レベルが上がり、穏やかな笑顔が戻りました。
最終的には、主治医と連携して安定剤を減らすことにも成功したのです。
私たちが「薬に頼り切らないケア」にこだわるのには、ある原体験があります。
共同代表であり、この記事の監修を務める菅原嘉奈がなぜこの道を志したのか、私たちの想いもぜひ知っていただければ嬉しいです。
【スタッフ紹介】なぜ妻は「認知症リハビリテーション専門士」になったのか?共同代表・菅原嘉奈が目指す“諦めないケア”の原点
最後に:薬の不安、一人で抱えていませんか?
「薬を飲んでいるのに良くならない」と嘆く必要はありません。
脳には、私たちが想像する以上の「回復する力」が眠っています。
リコケア コナーズでは、薬に頼り切らない具体的なアプローチをまとめたPDF小冊子『認知症改善の教科書』を無料プレゼントしています。

ミシェル・マックさんのように、脳の可能性を最大限に引き出すための具体的なステップを解説しています。
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【参考文献】
- 厚生労働省 認知症に関する情報
- 国立長寿医療研究センター 認知症の研究成果