「認知症の進行を少しでも遅らせたい」
そう思って、本屋さんで計算ドリルや間違い探しの本を買ってきた経験はありませんか?
でも、いざ親御さんにやってもらおうとすると、 「なんでこんなことをやらなきゃいけないんだ!」と怒り出したり、「私はバカじゃない」と傷ついてしまったり…。
良かれと思って勧めたのに、険悪なムードになってしまうご家庭は非常に多いです。
💡 ちょっと待って!それは本当に「認知症の進行」ですか?
「最近急にドリルの問題が解けなくなった」「昨日までできていたのに、急に話が通じない」という場合、それは認知症の進行ではなく、一時的な脳のパニックである「せん妄」の可能性があります。
脳トレを焦る前に、まずは以下の記事で「急変の原因」を確認してください。
[高齢者の急変「認知症が進んだ?」と思ったらまず疑うべき…]
実は、「とりあえず脳トレをやらせる」というアプローチは、認知症を改善するどころか、逆に症状を悪化させてしまう危険性をはらんでいます。
気仙沼で20年以上介護の現場に立ち、現在は妻(認知症リハビリテーション専門士)と共に「リコケア コナーズ」を運営する私たちが、一般論とは一線を画す「本当に効果のある脳へのアプローチ」について解説します。
1. やってはいけない!「逆効果」になる3つの脳トレ

一般的なデイサービスやご家庭でよく見かける「脳トレ」の中には、実は脳に悪影響を与えてしまうものがあります。
代表的なNG例を3つ挙げます。
① 子ども扱いの「プリント学習・塗り絵」
大人のプライドを傷つけるようなかわいらしい絵などの入ったプリントや、子ども向けの塗り絵を強要することは最大のNGです。
「バカにされている」という強いストレスは、記憶をつかさどる脳の器官「海馬(かいば)」を萎縮させる原因になります。
ストレスは認知症改善の最大の敵なのです。
② できないことを「無理にやらせる」
「前は解けたのに、なぜ今はできないの!」と問い詰めたり、無理に解かせようとしたりしていませんか?
失敗体験の積み重ねは、「どうせ自分にはできない」という無力感(学習性無力感)を生み、生きる意欲そのものを奪ってしまいます。
③ ただ「指先を動かすだけ」の単純作業
「手先を動かすと脳に良い」とよく言われますが、ただ千代紙を折るだけ、ただシールを貼るだけの単調な作業の繰り返しでは、脳に新しい刺激(ひらめきや思考)が生まれません。
慣れてしまえば、脳は無意識のうちに作業をこなす「省エネモード」になってしまいます。
実は、流行りの脳トレ系ゲームも、一説によると、ただゲームがうまくなるばかりで、脳機能が子往生するわけではないと言われています。
💡 あわせて読みたい
「ドリルをやらせようとすると、異常に怒り出す」「最近ずっとイライラしている」という場合、実は脳トレ以前に「見えない便秘」が原因で不快感を抱えているケースが非常に多いです。
脳へのアプローチの前に、まずは「体の土台(排泄)」が整っているか、こちらの記事でチェックしてみてください。
2. 一般論とは違う。「コナーズ流」認知症改善の法則

💡 コナーズが「改善」にこだわる理由
なぜ私たちが、一般的な「維持」ではなく「改善(治ることを前提にする)」にここまでこだわるのか?
それは、妻であり認知症リハビリテーション専門士の嘉奈が、特養時代に経験した「ある出来事」が原点になっています。
私たちの理念やメソッドの背景については、こちらのプロフィール記事をご覧ください。
[コナーズのご紹介]
では、どうすれば本当に脳が活性化するのでしょうか?
私たちが、認知症改善の第一線で活躍する専門家のメソッドを基に実践している根本的な考え方があります。
それは、「脳のどの部位(機能)が低下しているかを正確に見極め、そこにピンポイントでアプローチする」ということです。
「認知症」と一言で言っても、衰えている部分は人によって全く違います。
例えば、「料理の段取りができなくなった(遂行機能の低下)」という方に、いくら「漢字ドリル(記憶・言語)」をやらせても、生活のしづらさは改善しません。
それはまるで、お腹が痛いのに風邪薬を飲むようなもの。
「見立て」を間違えれば、どんなリハビリも効果を発揮しないのです。
3. 一般論の作業とは違う!「脳の部位」を狙い撃ちする大人の脳活

よく聞く「家事をしてもらう」「昔話をする」といったケアも大切ですが、私たちはもっと専門的に「脳のどの部位が衰えているのか」を特定し、その部位の血流を直接上げるアプローチを行います。
症状と脳の部位をつなげた、本当に効果のある脳トレの一部をご紹介します。
【海馬(かいば)】記憶力が低下している方へ
「さっき食べたものを忘れる」「同じことを何度も聞く」という症状は、脳の奥深くにある記憶の保管庫「海馬」が機能低下を起こしているサインです。
- ▶ 海馬を活性化させる脳トレの例
ただの計算問題ではなく、「短期記憶」に負荷をかけるトレーニングが有効です。
例えば、いくつかの単語やイラストを数秒間だけ見て覚え、次に全く別の作業(簡単な計算など)を挟みます。
そして、その後に「先ほど覚えたものを思い出して書く(遅延再生)」というトレーニングを行うと、海馬が強烈に刺激されます。
【頭頂葉(とうちょうよう)】見当識や空間認識が低下している方へ
「季節や日付がわからない」「よく道に迷う」「服の上下や裏表がわからなくなる」といった症状は、空間や位置関係を正しく把握する「頭頂葉」の衰えが原因です。
- ▶ 頭頂葉を活性化させる脳トレの例
この部位を鍛えるには、目で見た情報を頭の中で処理するトレーニングが必要です。
例えば、複雑な図形を見本通りに書き写す「図形模写」や、バラバラになった漢字のパーツを頭の中で組み合わせて一つの漢字にする「空間認識トレーニング」が非常に効果的です。
【前頭葉(ぜんとうよう)】遂行機能や意欲が低下している方へ
「料理の段取りができなくなった」「趣味に興味を示さなくなった」「怒りっぽくなった」といった症状は、脳の司令塔であり、感情や計画性をコントロールする「前頭葉」の機能低下です。
- ▶ 前頭葉を活性化させる脳トレの例
前頭葉は「同時に2つのことを処理する(デュアルタスク)」ことで最も血流がアップします。
ただドリルを解くのではなく、「足踏みをしながら、3の倍数のときだけ手を叩く」といった運動と頭脳作業の組み合わせや、指定された条件(例:『あ』から始まる3文字の言葉)を素早く答える「言語流暢性トレーニング」が前頭葉の機能を呼び覚まします。
エピローグ:合わない脳トレでイライラするのは、もう終わりにしましょう
親御さんの症状を少しでも良くしたいなら、まず「今、親の脳のどの部位が落ちているのか」を正しくチェックし、それに合ったアプローチを選択することが絶対条件です。
意味のない脳トレを無理強いして、お互いにイライラし、関係性が悪化してしまうのは、今日で終わりにしませんか?
正しい知識があれば、必ず改善への道筋は見えてきます。
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【この記事を書いた人】 菅原 浩平(すがわら こうへい)
リコケア コナーズ共同代表 / ケアマネジャー・介護福祉士 気仙沼の現場で20年以上、高齢者福祉に従事。
薬に頼らない「水分・栄養・排泄」の生理学的アプローチで、ご本人とご家族の笑顔を取り戻すサポートを行っている。
【監修者】 菅原 嘉奈(すがわら かな)
リコケア コナーズ共同代表 / 認知症リハビリテーション専門士・ケアマネジャー・介護福祉士 「認知症は改善できる」という信念のもと、専門士の資格を取得。
脳の機能低下を的確に見極め、その人らしさを取り戻すためのパーソナルなリハビリプログラムを提案している。