「お父さん、着替えようか」
「うるさい!触るな!!」
今まで穏やかだった親が、急に大声を出したり、暴力を振るったりするようになった……。
そんな経験はありませんか?
「認知症がいよいよ進行してしまったのか」 「性格が変わってしまったのか」 と、ショックを受けるご家族は少なくありません。
そして、多くの場合は病院へ相談し、精神を落ち着かせる薬(向精神薬)が処方されます。
でも、ちょっと待ってください。
諦める前に、一つだけ確認してほしいことがあります。
「最後にお通じがあったのは、いつですか?」
実は、認知症の方の「不可解な行動」の裏には、「便秘」という生理的な不快感が隠れていることが非常に多いのです。
今日は、私たちリコケア コナーズが実践している、「薬に頼らず、出すものを出して穏やかになる」排泄ケアについてお話しします。
1. 「性格」が変わったのではなく、「お腹」が苦しいだけ

私たちでも、何日も便秘が続けば、お腹が張って気持ちが悪く、イライラしますよね。
認知症の方も同じです。
ただ、彼らは脳の機能低下により、「お腹が張って苦しいから、なんとかして」と言葉でうまく伝えることができない、あるいは、この「苦しい」が何なのか認識できないのです。
その代わり、「不快だ!」「なんだか嫌だ!」という感情だけが強く表に出てしまいます。
それが、介護への抵抗や暴言、暴力といった行動(BPSD)として爆発してしまうのです。
つまり、悪いのはご本人でも、あなたでもありません。
「便秘」です。
原因がお腹にあるのに、脳に作用する「精神安定剤」を飲んでも、根本的な解決にはなりません。
むしろ、薬の副作用で腸の動きが悪くなり、余計に便秘が悪化するという「負のループ」に陥ってしまうことさえあるのです。
2. コナーズ式「自然排便」への4ステップ

では、どうすれば薬に頼らず、自然な排泄を取り戻せるのでしょうか。
リコケア コナーズでは、身体の仕組み(生理学)に基づいた、以下の4つのステップを大切にしています。
① まずは「水」!すべてはここから始まる
便の成分のほとんどは「水分」です。
体がカラカラに乾いている(脱水状態)のに、便だけが柔らかく出ることは、生理学的にありえません。
まずは、1日1.5リットルを目安に水分を摂ること。
これだけで、石のようにカチカチだった便が適度な柔らかさになり、スルッと出るようになるケースは山ほどあります。
「どうやって水を飲ませればいい?」と悩む方は、こちらの記事で魔法の水分補給テクニックをご覧ください。
▶ 「急にボケた?」と思ったらまず水!(~1日1.5リットルの奇跡)
② 「座る」姿勢が腸を動かす
ご家族の介護負担を減らすため、オムツの中で寝たまま排泄してもらうこともあるかもしれません。
しかし、寝たままの姿勢で力を入れるのは、健康な若者でも難しいことです。
排泄の基本は、重力を味方につけること。
トイレ(難しければポータブルトイレ)に座り、「足の裏」をしっかり床につけて、少し前かがみになる。
この姿勢をとるだけで、自然とお腹に力が入り(腹圧がかかり)、腸がスムーズに動くようになります。
③ 骨盤底筋群を鍛えて「押し出す力」を取り戻す
ここが非常に重要なポイントです。
水分をとって便が柔らかくなっても、「出口まで来たのに出しきれない(残便感がある)」という方が多くいらっしゃいます。
これは、骨盤の底にある「骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)」という筋肉が弱っていることが原因です。
この筋肉は、ハンモックのように内臓を支え、排泄のコントロール(我慢したり、押し出したり)をする重要な役割を持っています。
ここが衰えると、便を最後まで押し出す力が足りず、常にお腹に便が残っているような不快感が続きます。
この気持ち悪さが、イライラの原因になるのです。
リコケア コナーズでは、この筋肉を活性化させる簡単なトレーニングを取り入れています。
- お尻キュッと体操:
椅子に座ったまま、お尻の穴を5秒間「キュッ」と締め、パッと緩める。
これを数回繰り返します。 - 足踏み運動:
骨盤周りの血流を良くし、筋肉を刺激します。
「もう歳だから筋肉なんてつかない」と諦める必要はありません。
適切なリハビリを行えば、「出す力」は確実に取り戻せます。
④ 食物繊維と発酵食品(気仙沼の恵み!)
最後に、腸内環境を整える「食事」です。
下剤で無理やり出すのではなく、自然な便意を促すには、やはり食べ物が大切です。
特にここ気仙沼には、ワカメやメカブといった海藻類が豊富です。
これらに含まれる「水溶性食物繊維」は、便を柔らかくする最高の天然サプリメントです。
地元の美味しい食材を楽しみながら、腸を整えていきましょう。
3. 出すものが出れば、笑顔は戻る

「あー、すっきりした!」
私たちのケアで長年の便秘が解消された直後、利用者の皆様は本当に良い笑顔を見せてくださいます。
そして不思議なことに、あれほど激しかった暴言や興奮が、嘘のように落ち着くのです。
憑き物が落ちたように穏やかになり、家族の手を握って「ありがとう」と言ってくれる。
私たちはそんな光景を何度も見てきました。
エピローグ:一人で抱え込まず、プロに相談を
排泄の悩み(失敗や拒否など)は、他人に相談しにくいデリケートな問題です。
だからこそ、ご家族だけで抱え込んでしまいがちです。
ですが、どうか無理をしないでください。
「水を飲ませるのが難しい」 「トイレに誘うと怒られる」 そんな時は、プロである私たちを頼ってください。
リコケア コナーズは、ただ預かる場所ではなく、こうした「生活の困りごと」を解決するためのリハビリパートナーです。
水分と排泄を整えて、もう一度、穏やかな家族の時間を取り戻しましょう。
「遠くに住んでいて、毎日のトイレや水分まで管理できない…」という方は、気仙沼で使える見守りサービスの活用も検討してみてください。
▶ 【気仙沼】遠距離介護の限界を突破する「見守りサービス」
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