気仙沼の冬、本当に厳しいですよね。
浜から吹き付ける風の冷たさはもちろん、内陸に入れば路面凍結も日常茶飯事。
「寒くて外に出たくない」「危ないから家でじっとしていよう」となるのは当然です。
しかし、気仙沼の冬は、親御さんの認知症が一気に進行(悪化)しやすい「魔の季節」でもあります。
「最近、親の元気が急になくなった」
「物忘れがひどくなった気がする」
もしそう感じているなら、それは寒さのせいだけではありません。
適切な対策を打てば、その症状は防げるし、改善できる可能性があります。
今日は、ケアマネジャーとして、多くの気仙沼の在宅介護を見てきた私が、冬場に認知症が悪化する本当の理由と、プロがおすすめする「改善のための冬の乗り切り方」を本音でお話しします。
なぜ、気仙沼の冬に認知症が悪化するのか?

結論から言うと、「活動量の低下」と「水分不足」が脳を弱らせるからです。
気仙沼特有の事情として、「坂道が多い地形」と「車社会」が挙げられます。
雪が少なくても路面が凍結しやすい気仙沼の冬道は、高齢者にとって恐怖です。
転倒骨折を恐れて外出を控えた結果、一日中コタツに入ったままテレビを見ている……
この生活が1ヶ月続けば、足腰は弱り、脳への刺激も激減します。
これを私たちは「廃用症候群(使わないことによる機能低下)」と呼びますが、ご家族はこれを「認知症が進んだ」と勘違いしやすいのです。
また、気仙沼の冬は、万が一外に出てしまった時の「低体温症」のリスクが非常に高いです。
転倒だけでなく、冬の徘徊への備えについても今のうちに確認しておきましょう。
【気仙沼】親の徘徊対策!SOSネットワーク登録と家族の事前の備え
冬の「悪化サイン」チェックリスト
以下の様子が見られたら、要注意です。
- [ ] 一日中、パジャマや部屋着のままで着替えない
- [ ] 「寒い」と言って入浴を極端に嫌がるようになった
- [ ] 日中もカーテンを閉め切って薄暗い部屋にいる
- [ ] 以前より反応が鈍く、ぼんやりしている時間が増えた
- [ ] 水分(お茶や水)をあまり摂らなくなった
冬の「隠れ脱水」が幻覚・せん妄を招く

認知症リハビリテーション専門士・菅原嘉奈の視点:
実は、冬場に一番怖いのが「水分不足(脱水)」です。
冬は汗をかかないので喉が渇かず、高齢者は水分摂取を控えがちになります。
さらに「トイレが近くなるのが嫌だから」と意識的に飲むのを我慢する方も多いです。体内の水分が不足すると、血液がドロドロになり脳への血流が悪くなります。
これが原因で、急に怒りっぽくなったり、あるはずのないものが見えたり(幻覚)、意識がはっきりしなくなったり(せん妄)することがあります。これらは認知症の進行ではなく、脱水による一時的な症状である場合が多いのです。
こまめな水分摂取(1日1,200ml〜1,500ml目標)と、室内で座ったままできる足踏み運動を取り入れるだけで、驚くほど表情がハッキリしてくるケースを私は何度も見てきました。
ただし、大きいペットボトルの水を一気飲みすることはおすすめしません。
500mlペットボトルを1時間に1本飲み終える感覚で、水分補給に努めましょう。
「お茶を飲んでくれない」と悩む方は、こちらの記事で紹介している『認知症の方でも自然と手が伸びる水分の出し方』をぜひ試してみてください。
ケアマネが教える!冬の介護サービス「賢い」使い方

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
家族だけで頑張る必要はありません。
介護保険制度を「症状改善」のために賢く使いましょう。
1. デイサービスを「冬の避難所」として使う
「本人が行きたがらない」と諦めていませんか?
冬こそデイサービスの出番です。
- 入浴:
気仙沼の古い家屋は浴室が寒く、ヒートショックのリスクが高いです。
安全で温かいデイサービスの大きなお風呂に入ることは、リラックス効果だけでなく、血流改善による脳の活性化に直結します。 - 送迎:
凍結した坂道を家族が運転して通院や買い物に行くのは大変です。
プロの送迎車なら安心ですし、外出自体がリハビリになります。
2. 区分変更申請を検討する
| 状況 | 対策 | ケアマネの本音アドバイス |
| 足腰が急に弱った | 区分変更申請 | 「一時的な低下」でも、今の状態に合わせて介護度を見直す申請が可能です。調査時は「一番調子が悪い時の状態」を正確に伝えましょう。 |
| 限度額オーバー | 自費利用の相談 | 事業所によっては、独自の「横出しサービス(保険外)」を安価で提供している場合があります。ケアマネに「冬の間だけでも回数を増やしたい」と相談してみてください。 |
冬場だけ状態が悪くなり、今の介護度(使えるサービスの限度額)では足りなくなることがあります。
ただし、区分変更の結果が出るまでは1カ月以上かかることと、必ずしも期待通りとは限らないことは覚えておいてください。
よくある質問(Q&A)
Q. 暖房費がかさんで大変です。何か補助はありますか?
A. 残念ながら、介護保険で暖房費(光熱費)の直接的な補助はありません。
しかし、生活保護受給世帯の場合は「冬季加算」がつきます。
一般世帯の場合、私がよく提案するのは「高機能な防寒肌着」の活用です。
数千円の投資で体感温度が変わり、日中の活動量が上がります。
また、介護リフォームで「内窓(二重窓)」をつける場合、住宅改修費の補助対象にはなりませんが、自治体の別の省エネ補助金が使えるケースがあります。
Q. 認知症の親が、ストーブの前から動こうとしません。
A. 無理に動かすと逆効果です。
まずは「コタツに入ったままできる役割」を作ってください。
洗濯物を畳んでもらう、野菜の皮を剥いてもらうなど、座ったままで手先を使う作業をお願いしましょう。「役割」があると、人の意識は覚醒します。
最後に:認知症は「諦める病気」ではありません
「冬だから悪化しても仕方ない」「歳だからこれ以上は良くならない」
そう諦めてしまう前に、まずは環境と関わり方を少しだけ変えてみてください。
水分をしっかり摂り、安全な環境で体を動かし、人と話す。
これだけで、凍りついていたような表情が、春の雪解けのように柔らかくなることを、私たちは現場で確信しています。
リコケア コナーズでは、こうした「薬に頼らず、生活の中で認知症の症状を改善させる」具体的なメソッドを発信しています。
もし、「もっと具体的な話が聞きたい」「ウチの親の場合はどうすればいい?」と思ったら、リコケア コナーズの公式LINEと繋がってください。
ブログでは書ききれない「現場のリアルな情報」や、気仙沼の介護事情、LINE限定の「認知症改善のコツ」をあなたのスマホへ直接お届けします。
いざという時の気軽な相談窓口としても、ぜひご活用ください。
気仙沼での厳しい冬の介護、私たちと一緒に乗り越えていきましょう。
\友だち追加で「認知症改善チェックリスト」プレゼント中/
